五反田、立ち食い・・・イメージ良くない。
でも、ここの蕎麦はうまい。
個人的に好きなお蕎麦の冷麺みたいなコシと喉ごし。
そして、値段もまずまず。
午後の打ち合わせなど、時間が迫っている時に、ササッと。
1.五反田の今じゃ、考えられない過去の姿
最近ご無沙汰だった五反田。
もうそろそろ、五反田のお蕎麦は制覇かと思われたが、あるよ、あるよ。まだまだ五反田にはお蕎麦屋さんがあるみたい。
しかも、おそば屋さんは、五反田駅近くにあるっていうから、これは通り過ぎるわけにはいかない。
五反田は、昔は水田地帯だったらしい。
当時、水田の一区画は、5,000平米の大きさだった。5,000平米を当時使われていた単位に直すと、、、五反。つまり、一区画五反の水田が集まった地域。ということで、五反田と名付けられたそうな。。。
今じゃ、五反田のどこに水田があったのかと言いたくなるような雰囲気だけど。あと、五反田の名を一躍全国区にしたのは、人気女子アナと、プロ野球選手の不倫場所だったからのような・・・。
2.そば処『高はし』について
気を取り直して、ここは五反田駅。都営浅草線五反田駅A1口から、川に向かって歩く。季節が良ければ川沿いの風は気持ちがいいのだろうが、残念ながら今は寒風吹きすさむ季節。
頬にあたる風は、川面の冷気を含んで一層冷たい。
でも、幸いなことに、川沿いを歩く時間はそう長くはない。五反田駅から、およそ1分。路地に入ると、目的のソバ屋はもうすぐ。
小さな交差点の角に併せて、カーブが施された白いタイル張りのビルがある。その1階にあるのが、そば処『高はし』。
紺地に白抜きで『そば』と書かれた旗と、小さな看板こそあれ、いずれも自己主張することなくひっそりとあり・・・意識していないと、通り過ぎてしまいそう。
しかし、よくよく見ると窓ガラスには、『新そば』の文字。『新そば』と見て、胸が高鳴らないソバ好きがいるだろうか、いや、いまい。
さて、改めて見ても、そば処『高はし』は、蕎麦屋というよりはどこか、居酒屋のような雰囲気。
知る人ぞ知る、地元のお店という感じ。扉を開けても、居酒屋なイメージは覆されない。「ちょっと、すみません」と声をかけながら、通りたくなるほど、所狭しと並べられたテーブル。
窓が大きいので、店内は明るいが、小ぢんまりしている。椅子を引くのにも、後ろに人がいないか確認してから・・・。
落ち着いてお蕎麦をすすれそうな雰囲気ではあるが、ほぼボックス席なので、オヤジの独りそばにはやや不向きか。ゆっくりやってみたいが・・・。
混雑時には、相席御免!だろうか。
3.そば処『高はし』のお蕎麦は
そば処『高はし』の店内には、手書きのメニューが壁一面に並んでいる。『板わさ』に『厚焼き玉子』、『鶏の唐揚げ』・・・メニューの中身も居酒屋っぽい。
手元には、メニューが一覧に並んだおしながき。『もりそば』550円とは安い。そういえば、お店の前にあったランチメニューもなかなか安かった。
ここは、午後からの仕事に備えて腹ごしらえ。ガツンと、『小えび天せいろ』930円。
ほどなくして、おそばが到着。
器もちょっと洒落ている。天ぷらもお蕎麦も、しっかりとした量があって、お腹を満たしてくれそう。
そして、何より、見たことのないような独特のお蕎麦に目も心も奪われる。お蕎麦はかなり極細麺で、まるでソーメンのよう。しかし、食べてみるとしっかりと角が立っている。
また、そば柄のツブツブが見えるも、ものすごい透明感。もはや、美しいというレベル。「白っぽいお蕎麦」を見ることはままあるが、「透明なおそば」に出会うことは、そう多くはない。
思わず、お蕎麦の写真をどアップでパシャリ。
さっそく、その繊細なお蕎麦をお箸で手繰り寄せて、口元へ。ううううまい。見た目を裏切らず、ツルツルとした食感。とてもみずみずしい。透明感よろしく、口の中でプルプルっと踊る。
それでいて、冷麺みたいなコシと喉ごし。風味はあまり強くないが、独特の食感と、コシがたまらない。
なのに、食べログの評価が、3.0なのが分からない。どうして?下手なお蕎麦屋よりおいしいと思うのに。。。
つなぎは分からないが、二八そばかな。ちなみにつゆは、甘めで濃い。
お蕎麦に栄養素が豊富なことはよく知られているが、『たんぱく質』についてはあまり語られることがないように思う。
実は、お蕎麦には良質なたんぱく質が多く含まれている。
同じ穀物でいえば、100gあたり、お米は6.1mg、小麦は8.8mgたんぱく質が含まれているのに対して、お蕎麦には12mgのたんぱく質含有量を誇る。お米のおよそ2倍。
たんぱく質は、身体のほとんどをつくっていると言っても過言ではない。筋肉に血液、酵素・・・これらにたんぱく質は欠かせない。カロリーが低く、良質なたんぱく質が摂れるとして、アスリートがささみ肉を意識的に食べることは有名だが、お蕎麦も低カロリーかつ、良質なたんぱく質が補える食品といえる。
お蕎麦でこの夏、ムキムキボディも夢じゃない!?そして、ムキムキボディでサーフィン♪
4.そば処『高はし』の個人的なまとめ
そば処『高はし』は、五反田駅近くにある立ち食い系蕎麦屋。
見た目も雰囲気も居酒屋っぽい。それでも、立ち食いでも行きたくなる、洗練されたソバ屋。
極細そば麺は、白いと言うよりもはや透明で、ツルツルと吸い込まれて行く。さらに、冷麺みたいなコシと喉ごしもあって、うまい。値段もまずまずで、量もあり。
そば処『高はし』には、午後の打ち合わせなど時間が迫っている時に、ササッと。