おしゃれな街、恵比寿のおしゃれなお蕎麦屋。
一人で行くのはもったいない。
恵比寿駅徒歩圏のおしゃれな内装のお蕎麦屋。雰囲気もあり。田舎蕎麦でも、蕎麦の風味が出て、モタれにくいか。ゆっくりできる日曜日に、奥さんと一緒に恵比寿の散歩ついでに。
1.恵比寿駅は元々、貨物駅
久しぶりにゆっくりできる日曜日。こんな日は徹底的に仕事のことを忘れて、過ごしたい。たまには、おしゃれな街にでも繰り出してみよう。
日本屈指のおしゃれな街、恵比寿。恵比寿にあるお店は、やっぱりおしゃれ。そんな恵比寿に、食べログで、『3.52』の高い評価を得ているこれまた、おしゃれなお蕎麦屋さんがあるらしい。食べログに寄せられた口コミ数は、なんと、300件!これは破壊力抜群の数字。
ちょっと検索して見れば、『板蕎麦 香り家』のレポートブログがたっぷり出てくる。恵比寿駅から徒歩2分ほどのところにあるそう。
恵比寿駅は1901年に開業したが、開業当初はなんと『貨物駅』。しかもビール出荷専用の駅だったらしい。『恵比寿駅』、『ビール』・・・。もう“あの”高級ビールをイメージせずにはいられない。。。くぅー、飲みたい!!
『板蕎麦 香り家』は、恵比寿駅東口を出て最初の信号を右に曲がった先にある。
2.『板蕎麦 香り家』について
恵比寿にあるお蕎麦屋『板蕎麦 香り家』。想像はしていたが、さすがにおしゃれ。外観は落ち着いた茶系でまとめてある。落ち着きすぎて、急ぎ足で歩いていると思わず通り過ぎてしまいそう。
平日の仕事の合間より、ゆっくり散歩がてら来たいお店。
おしゃれなのは、外観だけではない。内装も、おしゃれでデート向けな雰囲気あり。高級感はあるが、老舗そば屋に多い“重厚”な雰囲気ではない。
30席近くあるテーブルや天井などに使われている木材の色味も明るめで、和モダンといった感じ。そして、テーブルを見てすぐに気になるのが、割り箸。なんと、殻付きのピーナッツを箸置きにしてある。目的はわからないが、インパクトがあっておもしろい。
こだわりの外装や内装だから、『板蕎麦 香り家』は個人経営のお店かと思いきや、『フードゲート株式会社』という飲食関連事業を専門にしている会社が運営しているらしい。
『板蕎麦 香り家』のほかに、『ごはんや一芯』や『豆腐料理 空野』、『うどん山長』など和食系が得意のよう。おソバももう一店舗、『板蕎麦 山灯香』があるとか。
『板蕎麦 香り家』は大手が運営しているとあって、年始以外に休みはない。昼の営業時間は11時~16時、夜は17時~24時と長いのもうれしい。
ちなみに、ランチタイムは禁煙だが、夜は喫煙可なので、お蕎麦好きの愛煙家には貴重なお蕎麦屋と認識されているそう。個人的には、たばこ臭くて、お蕎麦のにおいが飛んでしまって嫌だけど。
3.『板蕎麦 香り家』のおそばは
さて、落花生の箸置きに目をやりつつ、テーブルについてメニューを一読。品数が多い。お蕎麦はもちろん、ご飯ものや一品料理、そして充実のお酒。夜にまたゆっくり飲みに行きたくなるねぇ。
そんなことを考えながら、『天ぷらそば切り』を注文。太打ちと細打ちが選べたので、太打ちをお願いした。おソバを待つ間は、『蕎麦米』を堪能。『蕎麦米』とは、そばの実のことで、サクサクと軽い歯ごたえがおいしく、お蕎麦を待つ時間も楽しくなる。
食べログのコメントでもちらほら見られたが、『板蕎麦 香り家』の汁だれには『おためし』なるものが存在する。こちらを注文すると、『胡麻だれ』がついてくるらしい。
『板蕎麦 香り家』で胡麻だれを体験し、“おそばに胡麻だれ”にハマる人もいるのだとか。ただ、胡麻だれは普通のつゆよりもパンチがあるので、お蕎麦の香りを消してしまう、重いといった側面もあるみたい。ということで、私は“おためさず”、普通のつゆでいただくことに。
お店の名前『板蕎麦 香り家』の通り、おそばは、“板”に載せられて運ばれてくる。木箱と言う方が適切か。おそばを木箱に盛るというのには、起源があるらしい。昔、お客さんへのおもてなしに蕎麦をふるまう習慣のあった山形地方。
しかし、おそばはあっても、お蕎麦を盛る器がお客さんの数ほど用意できない家があった。そこで本来はおそばを保存しておくための板のような木箱を器代わりにしてお客さんに出した。
すると、もの珍しさもあってウケ、『板蕎麦』として広まっていったのだとか。
山形由来の板蕎麦とあってか、『板蕎麦 香り家』のお蕎麦は東北地方のもの。東北の四季が織りなす、激しい寒暖差にさらされながら育ったおそばは、コシがしっかりした田舎蕎麦。
二八蕎麦で、太打ちらしく、かなりの弾力がある。
それでいてのど越しもよく、ズズズとおそばが吸い込まれていく。弾力とのど越し、両方を兼ね備えるとはすごい。しっかりとした噛みごたえがある田舎蕎麦だが、もたれにくそうなのも◎。
田舎蕎麦のいいところは、更科蕎麦よりもさらに食物繊維が豊富なところ。おそば100gに含まれる食物繊維の量は、更科蕎麦の2gと比較して、田舎蕎麦は6g。なんと、3倍もの差。
ある研究によると、食物繊維をたくさん摂取する人ほど、体格指数BMIの値が小さくなることがわかっている。つまり、食物繊維がたっぷり含まれる田舎蕎麦は、肥満防止にも有効ということ。全国そばふりーくのみんなも、更科蕎麦だけでなく、田舎蕎麦もバランスよく食べよう!
4.『板蕎麦 香り家』の個人的なまとめ
『板蕎麦 香り家』は、おしゃれな街のおしゃれなお店。恵比寿駅徒歩圏の好立地。外装から内装まで、こだわりありの和モダンな感じで、雰囲気もある。それゆえ、一人で行くのはもったいない。
おそばは田舎蕎麦で、しっかりとしたコシと歯ごたえを楽しめる。それでいてのど越しもよく、モタれにくそう。かなりハイレベルなお蕎麦。
『板蕎麦 香り家』は、オヤジの独りそばよりも、ゆっくりできる日曜日に、奥さんと一緒に恵比寿の散歩ついでに行きたいお店。