今日は午前の仕事も順調に進み、サクッと昼休憩。
時間どおりにご飯を食べられるのは嬉しいけれど、お昼時オンタイムの食事は、混雑との闘い。しかもここは丸の内。
いやいや、出てくる出てくる、あちらのオフィスから、こちらのオフィスから・・・一体どれだけの人が働いてるんだこの街は。
ということで、オヤジもゆっくりしてはいられない。こんな時は、サクサクサクッとお蕎麦でもいただこう。
1.丸の内と三菱の関係
丸の内と言えば、日本屈指のオフィス街。
丸の内には、誰もが知るような大企業の本社も多い。三菱商事に、三菱電機、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三菱一号館美術館、、、って三菱だらけじゃないか!気になって調べてみると、どうやら丸の内と三菱には切っても切れない関係があるようだ。
かつての江戸幕府時代の要所であった丸の内は、明治維新を経て官有地となった。その後、色々あって、丸の内は岩崎弥之助に売られることとなった。
岩崎と言えば、そう『三菱』である。
岩崎弥之助は、三菱の創始者、岩崎弥太郎の弟で三菱の二代目当主。そうした経緯もあって、当時の丸の内は『三菱ヶ原』と呼ばれ、その地に三菱関連のオフィスが次々に建てられたらしい。
当然、開発も三菱の手で行われており、それは現在にも通ずるのだそう。こういうことがあるから、たまには歴史を学んでみるのも面白い。。
話が横道に逸れてしまったが、私は三菱ヶ原・・・じゃなくて、丸の内でサクサクサクッと食べられそうなお蕎麦屋をと。
どうやら、そば屋『越後そば』は東京駅一番街にある。しかも立ち食い席と椅子席のコラボ店。あの広大な東京駅にあって、立ち食いそば屋はなかなか貴重な存在。
しかも、なぜか食べログの評価も、立ち食いそばではかなり高い『3.51』。さっそく、そば屋『越後そば』に行ってみよう。
最近分かったことだが、食べログのポイントはただ美味しいから高いのではなく、値段やスピード、お店の雰囲気等色々なことを加味されて、出てきているようだ。
結果的に、ポイントが高いから、そのお店は美味しいってわけでもない。
2.そば屋『越後そば』について
そば屋『越後そば』は、『株式会社クレア』が展開する蕎麦屋チェーンらしい。『株式会社クレア』はおそば以外にも、カフェ、洋食屋、うどん屋、ラーメン屋など手広くやっている。
ソバ屋ひとつとっても、コンセプトによって5種類くらいあるみたい。その中でそば屋『越後そば』は、通勤や通学中にサクサクっと食べられる立ち食いそば屋というコンセプトで展開しているようだ。
そば屋『越後そば』は、全部で11店。
そば屋『越後そば』は、すべて都内で、そのほとんどが駅構内や改札周辺にある。今回、私が向かった丸の内の『越後そば』は『東京店』。東京駅一番街の地下一階、地下鉄丸ノ内線につながるエスカレーター付近に、『越後そば』がある。
そば屋『越後そば』東京店は、駅の立ち食いそば屋らしく、ピカピカネオンが目立つ。流れるような『越後そば』の筆文字。『越後そば』の前にある、『吾唯足知(われただたるをしる)』のつくばいを模したエンブレムが印象的。
これは、『越後そば』の何かを物語っているのだろうか・・・?
気を取り直して、店頭には券売機と、揚げ物やおにぎりなどが入っているショーケース。キッチンもよく見えるが、清潔感がある。
駅のお蕎麦屋はSuicaが使えるのがいいね!15席しかないので、お昼時は常に激混みだが、立ち席があるので回転はよさそう。
ちなみに、そば屋『越後そば』は、朝は7時30分から夜は22時までの営業と、働くオヤジにもやさしい営業時間の長さ。
3.そば屋『越後そば』のおそばは、
私は、『ざる』と、サクサクが定評らしい揚げものをチョイス。舞茸天にしてみた。と、すぐにお蕎麦が出てきた。時間にして1分ほどか。さすがこのあたりは駅のお蕎麦屋さんといった感じ。
さて、『越後そば』のお味は、正直私にとっては、いまいち・・・。
典型的なお腹を満たすためのソバチェーン店の味。お蕎麦の風味もボチボチ。そば麺はツルツルで食べやすく、のど越しもよいが、やわらかさと妙なコシが気になる。
きっと、つなぎの量が多いのだろう。
五割そばくらいかな。もちろん、その分価格はリーズナブルなので、コストパフォーマンスという面では悪くないが、それでも若干丸の内価格のような・・・、それでも立ち食いそばと思えば、それほど気になることではない。
おつゆは、かつおだしの香りもしてなかなか。味は甘め。わさびの辛さが引き立って、いいかなと。
天ぷらは、さすが看板に掲げるだけあって、アツアツサクサク。天ぷらを楽しみに来る人もいるかもしれない。今度はかき揚げも食べてみたい。
お蕎麦に天ぷらだと、タンパク質が摂れないと心配する人もいるかもしれないが、実はそうではない。おそばは、良質のタンパク質も豊富に含んでいる。
例えば乾そば100gに含まれるタンパク質は13.6g。同じ麺類のうどん8.9gや、白ご飯の6.8gよりもはるかに多い。しかも、お蕎麦の優れているところは、含まれているタンパク質を効率よく使えること。
お米だと76%しか利用できないのに対し、お蕎麦が90%も利用できる。
これは、必須アミノ酸のリジンがお蕎麦にたくさん含まれているから。ダイエットすると、タンパク質の摂取量が減って、筋肉が落ちてしまうことがよく懸念されるが、そばダイエットに限ってはそんな心配もなさそう。
全国独りそばふりーくのみんなも、安心してそばダイエットしてほしい。えっ、ダイエット中なのは私だけ?
4.そば屋『越後そば』の個人的なまとめ
そば屋『越後そば』は、典型的なお腹を満たすためのそばチェーン。
ただし、コスパを考えると悪くない。激混みの間隙をぬって、サクサクっとお昼を済ませたい時にはおすすめ。
蕎麦屋『越後そば』は常に混雑しているので、オヤジが独りでゆっくりお蕎麦をすするという感じではないが、常連とみられるオヤジたちはややたむろ気味。
『越後そば』のおそばはまさに、看板に掲げる『吾唯足知』といったところだろうか。