一時、ブームにもなった蕎麦ダイエット。手軽に食べられて、痩せるとあれば使わない手はありません。しかし、いくら蕎麦がダイエットにオススメの食品といってもやはり炭水化物。
食べ過ぎたり、食べ方を間違うと他の食品と同じように太ってしまいます。本記事では、炭水化物である蕎麦の、太る食べ方と太りにくい食べ方を紹介します。
1 太る食べ方:小麦粉たっぷりの蕎麦を選んでいる
一番してしまいがちなのが、蕎麦選びを間違えていることです。蕎麦は、ソバ粉だけで作った十割蕎麦と、ソバ粉8割に対してつなぎとして小麦粉を2割混ぜて作る二八蕎麦、ソバ粉と小麦粉半々で作る五分蕎麦などがあります。
この中で、ダイエット中に食べるものとしてもっともオススメなのは、十割蕎麦です。蕎麦は炭水化物食品の中では食物繊維の含有量が多く、GI値も少なく太りにくい食べ物と言えます。
一方で、小麦粉は蕎麦に比べると食物繊維の量も少なく、GI値は高い食べ物なのでダイエット向きとは言えません。
(参考:(お蕎麦の豆知識)蕎麦が炭水化物にも関わらず、ダイエット食品としてもてはやされる2つの理由)
つまりソバ粉の含有量が高い蕎麦ほど、ダイエット向きなのです。ところが市販の蕎麦の中には、『蕎麦』と銘打っておきながら、小麦粉が大量に入っているものも少なくありません。
特にコンビニの蕎麦、カップ麺の蕎麦、家庭用の生蕎麦、チェーン店の駅前蕎麦にはその傾向があります。なぜなら、小麦粉の方が安いのでコストを抑えられるからです。
蕎麦を食べているつもりでも、実は“茶色いうどん”だった、なんてこともあるので、太りにくい食生活をお望みなら、ソバ粉の含有率が高いものを選びましょう。
2 太る食べ方:更科蕎麦ばかりを食べている
十割蕎麦、二八蕎麦など、ソバ粉の割合が高くても、太りやすい蕎麦があります。それが更科そばです。
蕎麦の実の内側にある、白い粉だけを使ったとても貴重で、見た目も美しい更科蕎麦ですが、実はダイエットという面ではあまりオススメできません。
蕎麦が穀物の中でも太りにくいとされるのは、冒頭でもお伝えした通り、食物繊維が多く、GI値が低いからなのですが、それらは蕎麦の実の外側の部分が大きく影響しています。
いわゆる蕎麦の“ほし”や、蕎麦を茶色っぽく色づかせているところに、太りにくい秘密があるのです。
そうした部分を使わない更科蕎麦ばかりを食べていると、他の炭水化物と同じように太りやすくなります。
太りにくい食品として蕎麦を選ぶなら、更科は時々にして、そば殻の入った田舎蕎麦を食べましょう。
3 太る食べ方:天ぷら蕎麦を好んで食べている
天ぷら蕎麦や定食が好きな蕎麦好きのみなさん、ごめんなさい。本人もお分かりかと思いますが、天ぷらは太りやすいと言わざるを得ない食品です。
衣の原料には小麦粉が使われ、たっぷりの油で揚げます。ここで少しでも抗おうと、野菜のかき揚げを選ぶかもしれませんが、ますますNG。
衣がつく面積が大きく、油も吸うかき揚げは特に太りやすくなってしまいます。天ぷら以外にも蕎麦にあう付け合わせはたくさんありますから、そちらを選びましょう。
4 太る食べ方:そばつゆを飲み干している
うっかりやってしまいがちなのが、そばつゆ。そのまま飲む人はいないかもしれませんが、蕎麦湯を入れて飲んでしまっている人は多いのではないでしょうか。
そばつゆは出汁が出ていて美味しいのですが、糖分や塩分も高いです。太りやすいというだけでなく、高血圧など塩分による影響もあるので、美味しくてもそばつゆは飲みすぎないようにしましょう。
まとめ
健康や美容に気遣う人からの指示も高い蕎麦。しかしさすがの蕎麦も、選び方や食べ方を間違ってしまうと、太るなどの原因になります。
正しい知識を持って、美味しく蕎麦をいただきたいですね。