ソバ好きなら一度は行ってみたい、お蕎麦御三家のひとつ更科蕎麦の総本家『総本家更科堀井 本店』へ。4種類あるおそばはどれも魅力的だが、今回は『太打ちそば』と『季節のかわりそば』をいただくことに。太打ちそばは予想外のハプニングもあったが、いずれのお蕎麦も美味しく、食べログの高評価も至極納得の御蕎麦屋だった。次回は、更科蕎麦を食べたい!
1.全国更科の総本家へ、いざ!
前から行きたかったそば屋『総本家更科堀井 本店』へ。友人と。のはずが、友人の寝坊により、急きょ独りそばへ。。。
そば屋『総本家更科堀井 本店』といえば、今や全国に広がる更科蕎麦の本家中の本家。さらに、江戸時代に名を馳せたという『麻布永坂更科』の流れを汲む店との事。ちなみに、麻生には『更科』という名を掲げる老舗そば屋が3店あるので、目的のお蕎麦やは要チェックしてから向かうことをおすすめする。
2.そば屋『総本家更科堀井 本店』について
麻布十番駅から歩いて5分。足繁く通う芸能人も少なくないという『総本家更科堀井 本店』。楽しみすぎて、行く前に食べログを確認すると、評価が3.58。さすがの高評価で、ますます楽しみ。
さて、『総本家更科堀井 本店』は1789年、江戸時代中期の創業。元は信州の布屋だった創業者がそば屋となったため、そば屋の名は『信州更科蕎麦処 布屋太兵衛』。名前のとおり、更科蕎麦と変わりそばが看板商品で、宮家や大名家にも出入りするほどの名店だった。
ということで、創業230年を迎えようかという老舗店『総本家更科堀井 本店』。どんな仰々しい門構えかと入ってみると、驚くこと間違いなし。なんと、いたって普通のマンションビルの1階に入っている。営業時間も11時30分~20時30分、日曜営業と現代的。
入り口の両サイドに茂った植物、力強い筆づかいで書かれた『更科堀井』という看板とちょうちんこそ、存在感があれど、ぱっと見は街のお蕎麦屋さんといった風情。入り口の脇には、食品サンプルが入ったケースまであり、ますます大衆的な香りがする。
しかしここが、かの『総本家更科堀井 本店』 であることは間違いない。私は掛けられたばかりの暖簾をくぐって中へ。開店直後で空いていたこともあり、テーブル席へ。食事時だと、一人での来店は大抵、真ん中の大きなテーブルに通されるらしい。座席は、小上がり席からテーブル席、カウンターと様々に、70席ほどあるとか。
外から見た間口の印象からすれば、店内は随分広く見える。隣席とギュウギュウということもなく、一軒家のおそば屋のように、ゆったりとお蕎麦をすすれそう。
そして、テーブルや椅子は綺麗ながら、長年の歴史を感じさせる色味と傷。ここで、何千、、、いや、何万人のソバ好きが癒されたことだろうか・・・
3.そば屋『総本家更科堀井 本店』のお蕎麦は
席について、まずはメニューを拝見。『もりそば』『さらしなそば』『太打ちそば』『季節のかわりそば』と4種類ある。十割蕎麦は数量限定のよう。全部食べてみたいところだが、今回はその中で2つを食べてみた。
注文後、先に蕎麦汁と薬味が届く。蕎麦汁の徳利は2つあり、白い徳利には『から』、緑の徳利には『あま』の文字。はて、と思い、改めて品書きを確認すると、汁についての説明があった。
『総本家更科堀井 本店』では、もりそばと太打ちそばには辛口、さらしなと季節のかわりそばには甘口の蕎麦汁を提供しているという。なるほど、私は太打ちそばと季節のかわりそばを注文したため、蕎麦汁も2種類出てきたというわけか。両方堪能できるとはありがたい。ちなみにこの日のかわりそばは、ゆず。聞くところによると、さくらやよもぎ、トマト、菊など、季節によって様々なかわりそばがあるらしい。
待つこと10分ほどで、お蕎麦が到着。
太打ちの十割蕎麦は、その名を裏切ることなく、太く黒い。挽きぐるみの田舎そばらしい色合いで、香りもよさそう。ただ正直なところ、硬くて曲がらないので、そばつゆには付けづらい。でも、弾力があり、噛みごたえがあり、味もおいしかった。
次に。今しか食べれない変わりそばのゆずそばを頂く。こちらも食べると、ゆずの香りがするほどゆずが入っており、きれいな黄色のお蕎麦でおいしかった。もちろん、こちらは細い蕎麦のため、そばつゆにもつけやすい。
なんだか近頃ボーっとする、忘れっぽい・・・そんな時こそ、おそばを食べたい。というのも、御蕎麦に含まれるコリンには、脳働きを活性化させるという。特に、記憶に関する細胞への効果が高いことが実験からもわかっている。
お蕎麦を食べて一朝一夕で記憶力アップとはいかないだろうが、将来的な認知症予防の観点から見ても、これは重要。全国独りそばふりーくのみんなも、お蕎麦を食べて脳をシャキッと!仕事もシャキッといこう。
4.そば屋『総本家更科堀井 本店』の個人的なまとめ
麻布十番駅から歩いて5分ほど。もう一度行きたい、懐の深い御蕎麦屋『総本家更科堀井 本店』。更科蕎麦の総本家であり、200年以上の歴史をもちながら、店舗自体はマンションビルの1階に構え、店内も意外とアットホーム。独りそば用のカウンターテーブルもあるので、おやじの独りそばにもよい。
4種類のうち、太打ちそばとかわりそばを食べたが、どちらも美味しく、食べログの評価が3.58と非常に高い理由が分かる御蕎麦屋だった。
12時になると店内は大賑わいで、待っているお客さんも。場所柄外国人も多く、器用にお箸を使ってお蕎麦を食べていた。次回は、そうめんのように白い更科蕎麦に挑戦してみたい。