1.美味しんぼにも登場!
海外から友人が一時帰国したので、さっそく祝いそばを・・・。まんが、美味しんぼ第23巻7章、「真夏のソバ」編で紹介された、高円寺の本格的石臼挽き手打ち蕎麦の『新ばし』へ突撃!食べログでも3.25と高評価。
ちなみに、同じ『新ばし』の名前で、割烹や料亭の有名店があるので、お間違いなきよう。
2.そば屋『新ばし』について
高円寺駅南口からルック商店街を通り、歩くこと10分弱。杉並八小入り口交差点近くにあるそば屋『新ばし』。新高円寺駅からは5分少々で着きそうな距離。
派手さはないが、大きな窓と言い、四角いフォルムがなんだかモダン。早速暖簾をくぐり、店内に入ると、火曜の夜早い時間のせいか、店内はまだ閑散としている。基本的には和の雰囲気なものの、照明などこだわりも見え、蕎麦屋にしては装いが若干洗練された印象。だが、フレンドリーな雰囲気で、親父二人での突撃も楽勝!女将のお母さん?も気さくで話しやすい。
テーブル席と、小上がり席、そして相席用の大きなテーブル。全部で30席といったところか。オヤジの独りそばもいいが、家族や友人と来るのにふさわしい雰囲気。そしてなんといっても、電動石臼がドドンとあるのがいい。しかし、欧風のグリーンやワインのボトルが置いてあるところを見るとやはり、モダンなお蕎麦屋。
そば屋『新ばし』の営業時間は、11時30分~14時30分。夜は17時30分~20時30分。定休日は毎週水曜日と第三木曜日。
3. そば屋『新ばし』のおそばは
さてさて、友人と至福の時を。
先ずは、日本酒のつまみにイワシの南蛮漬けと厚焼き玉子を注文。柔らかくて美味い!程よい酸味の南蛮漬けと出汁の効いた玉子は店主の料理に対するこだわりが滲み出ている。これは、これは、来たかもしれない!
じわじわと蕎麦への期待を膨らませつつ、ここでは基本のせいろを注文。そば屋『新ばし』のお蕎麦はオーストラリアタスマニア産。店内には輸入時にソバの実が入っていたと思われる袋が。『TASMANIA』『SOBA』と印字されてある。どうしてタスマニア産なのか、というのは後述するとして、、、
お蕎麦は旨かった!かなりコシの強い蕎麦とそれに負け無い濃いツユが絶妙なマッチ!粗挽きのおそばは、更科とも田舎蕎麦ともまた違う、絶妙なおいしさ。ツルツル感はないものの、噛みしめるほどにお蕎麦が香る。期待をいい意味で裏切るカナリ本格的!
気持ちが大きくなり仲良くなったので、いろいろ聞いてみた。店主は3年前に日本に帰国するまで、オーストラリア各地で20年間手打ち蕎麦屋を営み、タスマニアの大自然に惚れ込み家族と共にタスマニアに移住して豪州永住権をとり、日本の蕎麦の実をタスマニアの大自然で育て、今もそのタスマニア産蕎麦を使用しているらしい。品種は『サンルチン』。
ちなみに、タスマニアの豊富な日照と寒冷な気候が、蕎麦の育成と貯蔵には理想的なのだそう・・・。以来、シドニーやシンガポール、京都などに弟子が暖簾分けの店を持ち、3年前に店主が高円寺店をオープンしたとのこと。そのユニークな人生同様、素材にまでこだわりぬいた店主の本格蕎麦が楽しめる、新ばし。
ただただ、残念なことに、『新ばし』はさらなる東南アジア展開をすべく、現在はお店を畳んでいる様子。店主のお蕎麦に対する情熱が半端ない・・・
さて、お酒とお蕎麦の組み合わせは体にもよい。特に悪酔いを防ぎ、肝臓を守るにはそば湯も一緒に飲むのがおすすめ。というのも、蕎麦湯は栄養素が豊富に含まれる。中でもナイアシンやコリンは肝臓を保護してくれる。その上、アルコールの分解を助けるので二日酔いになりにくい。
また、糖質の分解に必要なビタミンB類も、お蕎麦やそば湯で補給できるので、ビタミンB不足による肌荒れなどを防ぐ。糖質の代謝が促進されるということは、ダイエットにも効果的。おそば、すごすぎる!ただし、お蕎麦が健康にいいからって、全国独りそばふりーくのみんなもお酒の飲みすぎには注意されたい。
4.そば屋『新ばし』の個人的なまとめ
そば屋『新ばし』は、まんが、美味しんぼでも紹介された、高円寺の本格的石臼挽き手打ちのお蕎麦が食べられるお店。外観も内装も蕎麦屋にしては若干洗練された印象だが、フレンドリーな雰囲気で、親父二人での突撃も楽勝!
店主こだわりのタスマニア産のお蕎麦は、かなりコシが強い。しかし、それに負け無い濃いツユが絶妙なマッチ!期待をいい意味で裏切るカナリ本格的なお蕎麦!肴も店主のこだわりが滲み出ている。
店主は3年前に日本に帰国するまで、オーストラリア各地で20年間手打ち蕎麦屋を営み、タスマニアの大自然に惚れ込み家族と共にタスマニアに移住して豪州永住権をとり、日本の蕎麦の実をタスマニアの大自然で育て、今もそのタスマニア産蕎麦を使用しているらしい。
以来、シドニーやシンガポール、京都などに弟子が暖簾分けの店を持ち、3年前に店主が高円寺店をオープンしたとのこと。そのユニークな人生同様、素材にまでこだわりぬいた店主の本格蕎麦が楽しめる、新ばし。
若干蕎麦のボリュームが控えめなものの、値段も良心的。高円寺まで足を伸ばした際には、是非一度立ち寄る価値ありですね。
と言いたいところだが、店主は再び『新ばし』のお蕎麦を東南アジアに広げるため、お店を畳んで現地指導に行ってしまったとか…いつかまた、『新ばし』のおそばを食べられる日を夢見て。