1.目黒川は品川?
おー、さぶい。昨日の雪のせいか、体の芯から冷える。こんな日もオヤジは頑張る!ということで、金融機関に行ったついでに、目黒でお蕎麦屋探し。いつものように食べログで調べると、3.15と高い評価のお蕎麦屋を発見!コメントには『コスパ』や『山盛り』という言葉が並んでいる。これは楽しみ。
目的のお蕎麦屋の所在地は品川区。しかり、地区の括りとしては目黒。これは目黒川のかつての呼び名に由来するらしい。昔の目黒川は、河口あたりは曲がりくねっており、ゆったりと流れていた。そのため、港として使われていた。港として使われる目黒川には、たくさんの品が流れる。ということで、河口あたりは、『品川』と呼ばれるようになった。そんな背景があるものだから、目黒と品川は未だに密接に関係している。
ということで、品川区は上大崎にあるそば屋『ゆう月』へ。
2.そば屋『ゆう月』について
JR目黒駅東口から歩くこと2分。駅前といってもはばかられない場所にある、ソバ屋『ゆう月』。とは言っても、大通りから一本入ったところで、一瞬分かりづらい。モダンといえばモダンだが、必要以上に飾らず、シンプルなたたずまい。通りに浮かぶ『ゆう月』の看板も、どことなく上品。
一方で、入り口付近に置かれてあるディスプレイは、思わず二度見。量をお知らせするためなのか、『もりそば』『中もりそば』『大もりそば』それぞれせいろが鎮座。中もりそばなんて珍しいな、と思いつつ、その横に置かれた大もりそばには絶句。こんもり高々と盛られたお蕎麦は、かつて見たことないほどの量。これをお蕎麦の富士山と言わずして何と言うか、というレベル。ソバ好きオヤジもさすがにこれは、心してかからないと食べられそうにない。
おソバの富士山に衝撃を受けつつ、店内へ。ちょっとモダンテイストな外観とは違って、店内は食堂に近い、町そば屋な雰囲気。2人掛け、4人掛け、6人掛けテーブルの総勢26席で、カウンター席はない。ボンベや食器棚などが、普通に置いてあって無機質な感じ。そしてお兄さんたちが中心となってお店を回している。
壁にはズラリと並ぶ短冊メニュー。どうやらおつまみのよう。これだけ充実していると、そば屋というよりも蕎麦居酒屋の方が近いかもしれない。それを証明するかのように、棚にはギッシリとキープのお酒が並んでいる。これは地域に愛されソバ屋で間違いなさそう。
なんて思っていると、お昼近くになると、何回か来ている腹ペコさん達が続々入ってきた。
そば屋『ゆう月』の営業時間は、11時30分から14時30分までと、17時30分から23時まで。
3.そば屋『ゆう月』のお蕎麦は
さて、改めてメニューを見る。おつまみの方は、一品5、600円のものが多く、ちょっと高めの設定。しかし食べログのコメントを見ると、料理のクオリティも高いとのことで、今度は夜に来てみたくなる。お蕎麦はといういうと。もりそば580円から、一番高い天もりや鴨せいろも1,150円とまずまず。しかしディスプレイの量を思い出すと、やはりコスパよさげ。中盛りや大盛だと、えらいことになりそうな。。。ということで、ざるそばを注文。
5分ほどでお蕎麦到着。こ、これが普通盛りか。お人よしにも人があるんじゃないのご主人、と言いたくなるほどの山もり蕎麦。たっぷりかけられた海苔も、白い蕎麦山から滑り落ちている。しかして、味はいかに。
うん、なかなか旨い。昨日の雪のせいか、お蕎麦がキンキンに冷えている。ただでさえ冷えた体に刺さるような冷たさ。おかげで甘めのつゆがしみわたる。コシがあり、細めのツルツル行けるお蕎麦だったが、この前の冷麺系お蕎麦よりは硬くはなかった。
ところで、つい甘いものを食べてしまう癖があり、なんか体がだるいなら、お蕎麦に含まれるカリウムで解決するかもしれない。カリウムは私たちに必要なミネラル分。様々な食品に含まれていて、通常足りなくなるようなことはないが、甘いものをたくさん食べる場合は、カリウムが不足することもあるという。
カリウムは脳内神経や、情報伝達に関わる成分。カリウムの不足は、脳の働きを低下させる可能性があるということになる。症状としては、体のだるさやめまい。ひどくなると、吐き気をもよおすこともあるから侮れない。
お蕎麦にはうどんのおよそ3倍のカリウムが含まれるので、同じ食事をするのであれば、おそばの方が多くのカリウムを摂取できる。カリウムは水溶性なので、おソバを食べてそば湯も飲めばよりよい。全国独りそばふりーくのみんなも、お蕎麦でだるさを吹き飛ばそう。
4.そば屋『ゆう月』の個人的なまとめ
そば屋『ゆう月』は、目黒駅近くにある、京橋恵みを抜く、コスパの良いお蕎麦屋。多くの先駆者も書いてる通り、山盛り、やけ盛りのお蕎麦屋。お店の前のディスプレイは決して、やりすぎではない。そのため、腹ペコさん達が続々と入ってくる。
肝心のお蕎麦も、更科系の細麺でツルツルいけておいしい。この量、この味、この価格。今日も、目黒界隈のお蕎麦好きを満たしてくれているだろう。
また来て、ほかのものをたべてみたいお店。