1.そば屋に神業職人あり!?
やれやれ、仕事に追われてバタバタ。嬉しい悲鳴というやつか。こういう時こそ、やっつけ仕事にしない!頑張れ、オレ!頑張れ、日本のサラリーマン!
ということで、仕事ついでに来ました、池袋。次の予定もあるので、駅前でササっと旨いお蕎麦を食べたい。早速、食べログを検索っと。。。やや、あるではないか、池袋駅のすぐそばにそば屋。しかも『3.34』となかなかの高評価。むむ、テレビにも取り上げられたと。番組名は、、、土曜の朝に、のほほんと見るのにいい『知っとこ!』。カミワザを紹介するコーナーで取り上げられたとか。そば屋で神業。どういうことか。池袋駅前の店舗ではないらしいが、気になるぞ、このおソバ屋!
2.そば屋『浅野屋 池袋駅前本店』について
さてと、池袋駅の東口を出て、、西武デパートの前!なんと、アクセス抜群すぎることか。時間に追われているそば好きオヤジにはうれしい。路上にポツンと置かれた、提灯風の案内板。注意していないと、見逃してしまいそう。全国独りそばふりーくのみんなも、ご注意を。案内板には、流れる筆文字で『浅野屋』。また別の側面には、『江戸切り二八蕎麦』と書かれている。
私は案内板を目印に、階段を降りる。すると、表の案内板のシンプルさとは、相反するような、にぎやかしいお店。狭い間口に、メニュー表、石臼のモニュメント、お酒の瓶。ガラス戸には、所狭しと、幾枚もの紙が貼られている。この店構え、そそられる。
私は『契約栽培』『石臼挽き』などと書かれた、オリジナル玄関マットに一歩を踏み出し、引き戸に手を掛けた。入店。店内は、少し狭め。しかし、間口の狭さからすると、予想外に奥行きがある。30人弱くらいは入れるだろうか。2~4にん掛けのテーブル席が、壁伝いに並ぶ。明るく、清潔な店内は、街の定食屋とも、呑み屋とも、そして、お蕎麦屋ともとれる、親しみのある雰囲気。オヤジの独りそばにもぴったり。地下ということもあり、隠れ家のようでおもしろい。
そば屋『浅野屋 池袋駅前本店』の総料理長、春田一行さんは、鎌倉の老舗会席料亭で修業を積んだ後、さらに広尾や銀座の会席料理店で料理長を務めたとか。そういった背景もあって、そば屋『浅野屋 池袋駅前本店』のメニューは非常に充実している。おソバへのこだわりは後述するとして、、旬ものを使った料理や、酒の肴、各地の日本酒を取りそろえている。夜は“お酒の飲めるそば屋”というよりは、“お蕎麦がおいしい居酒屋”という雰囲気。そして、呑んだ〆用に、小盛りの蕎麦がメニューにあるあたり、なかなか粋。しかし、あれもこれもと注文していると、なかなかのお値段になりそうな気配。。。
そば屋『浅野屋 池袋駅前本店』は2009年のオープンだが、着々とファンを増やし、2012年に東池袋店、2014年に神楽坂店と立て続けにオープン。時間帯によっては、入店を待つことも少なくないよう。年中無休の、11:30~22:30という営業時間の長さは、お酒をたしなむソバ好きとしては嬉しい限り。
3.そば屋『浅野屋 池袋駅前本店』のお蕎麦は
さて、私は左壁沿いのテーブルについて、フッと息をつく。この瞬間がたまらない。新鮮な空気で頭が満たされたところで、改めて、店内を見渡す。多いな・・・思わずポツリとつぶやく。壁一面の、メニュー。威勢のよい文字で、短冊が並ぶ。『酒盗チーズ寄せ』『生しらす』『旬のかき揚げ』・・・なるほど。まずは、いっちょ贅沢に、大吟醸と、、、おっと、いかんいかん。私は時迫る、サラリーマン。サクッとお蕎麦を頼まなくては!
私は名物の『鴨つくね』と、『団子せいろ』を注文。10分くらいだろうか、お蕎麦が到着。おそばは、若干の細麺。お店の案内によると、そば屋『浅野屋』では、北海道の南富良野の無農薬ソバ粉を使った、江戸切り二八蕎麦。おソバは丸いせいろに、しっかり盛られている。では、さっそく一口。おいしい。おそばは、芯のあるアルデンテ。こだわりのソバ粉を石臼で挽いているだけあって、香りも高い。ただし、時間的な問題だろうか、、、お蕎麦がパサついていたのは残念。
そして、名物の『鴨つくね』と『団子せいろ』は、汁がやや塩辛い。蕎麦湯が早めにほしい。。。旨いお蕎麦ではあるが、これで1,500円はちょっと高いか。
蕎麦湯が提供されるお蕎麦屋であれば、ぜひ飲みたい。というのも、おそばに含まれる栄養素は、水溶性のものが多いから。例えば、ビタミンB1とB2、おソバに特徴的な栄養素、ルチンも水溶性である。茹でると、ほとんど茹で汁に出てしまう。だから、健康を目指すオヤジに、そば湯は必須アイテム。大抵のお蕎麦屋は、そば湯を提供してくれる。もし、そば湯を出してもらえなかったら、一言声をかけてみるといい。
4.そば屋『浅野屋 池袋駅前本店』の個人的なまとめ
そば屋『浅野屋 池袋駅前本店』は、池袋駅東口から歩いて1分ほどの、好立地にあるお蕎麦屋。会席料理を得意とする料理長がおり、お蕎麦以外のメニューや、お酒、つまみも充実。
ソバ粉はこだわりの、北海道南富良野の農家と契約。もちろん、無農薬で、石臼で挽く、江戸切りの二八蕎麦。おそばは、芯のあるアルデンテでおいしいが、時間的なものか、少しパサつきが気になった。そば粉にはこだわるものの、もっと他にもこだわって!また、名物の鴨つくね、団子せいろは汁がやや塩辛く、蕎麦湯が早めにほしい。これで1,500円はちょっと高いか。
そば屋『浅野屋 池袋駅前本店』は、オヤジの独りそば向きの雰囲気ではあるが、コスパは高くない。料理も、お酒もしっかり揃っているので、夜に居酒屋として利用するのもあり。〆はもちろん、おソバで。
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