何かと多い、五反田エリアでの仕事。
いつもはサクサクっとゆで太郎などのチェーン店系そば屋で、昼食を済ませることも多いが、たまにはゆっくり有名店でお蕎麦を食すのもいいかも。
1.五反田TOCの最近の動きと今後
五反田と言えば、TOC。何でもそろう、バイヤーの聖地とも言える場所。
しかし、五反田TOCも最近は、ネットショップをやっているらしい。時代の波には逆らえないね。でも、やっぱりバイヤーは、商品の感触だったり、空間にもたらす雰囲気なんかも見たい。お付き合いもあるし!
だから、TOCはこれからも必要な商業施設となるだろう。ネットショップは、すでに必要な商品が決まっているお店や、地方の人、個人向けかな。
私が今回行ったのは、五反田TOCの裏にある二階建てのお蕎麦屋『遊庵(ゆうあん)』。
そば屋『遊庵』の住所は、西五反田7丁目。
五反田TOCの裏にひっそりとあって目立たない、なんて声も聞かれるが、私はその“隠れ家的”雰囲気もまたいいと思う。ちょっと特別感があって、たまの贅沢にはもってこい。
私は早速、そば屋『遊庵』を『食べログ』でチェック。評価はなんと『3.54』と非常に高い。これはますます楽しみだ。
2.そば屋『遊庵』について、
そば屋『遊庵』は、五反田TOCのそばにある交番の角を曲がって道なりに進むと、右の角にある。最寄駅は『大崎広小路駅』だと思う。
そば屋『遊庵』は、一見、民家にも見える真っ白な壁が特徴的な外観。二階にあたる部分には、威勢のいい文字で『蕎麦処 遊庵』と書かれている。
入り口には、これまた真っ白の無地の暖簾。足元には、ソバ屋らしく、壺に尺、ランタンなどが置かれてある。私は、人一人が通れるサイズの、真っ黒な引き戸を開けて、そば屋『遊庵』に入る。
そば屋『遊庵』の店内は、例によって白い内装で、清潔感にあふれている。天井からつるされた電球の光が、竹編みから漏れて、雰囲気もあっていい感じ。
と、見るとレジ横には階段が。二階建てのそば屋『遊庵』は、二階も客席となっているよう。一階は、2人掛けから4人掛けのテーブルが5卓18席。そして、二階は4人掛けのテーブルが9卓36席。二階は、テーブル間の幅も大きく、悠々とお蕎麦を味わえそう。家族と来る時は、二階がいいかも。
そば屋『遊庵』の営業日は月曜から土曜。祝日もやっているから、家族と来られるのもいいね!
お昼の営業は、11時から15時と長め。午前のお仕事が長引いてしまった時でも、滑り込める。夜の営業も17時から22時なので、お酒を飲むのもアリ。
ちなみに、『揚げ茄子煮びたし』、『京都のやわらか厚揚げ』、『厚焼き玉子』、『紅芋コロッケ』など、ちょっとおしゃれな一品料理が400円から楽しめる。
もちろん、遊庵はお蕎麦屋さんだから、『揚げたてそばチップ』をつまみに、一杯なんて贅沢。セットメニューでなければ、昼メニューのお蕎麦もいただけるので、しっかりと食事をとりたい派の人にも、そば屋『遊庵』はおすすめ。
3.そば屋『遊庵』のおそばは、
私は、そば屋『遊庵』の『天せいろ』を注文。そして、運ばれてきたお蕎麦を見て驚いた。「緑!」。
まるで茶そばのような、グリーン。ツヤツヤと潤いがあって、見た目にもとても美しい。私はその綺麗な緑のお蕎麦を口に運ぶ。
つるつると滑るように、喉を通っていく。おいしい。おソバは細いが、しっかりとコシがあり、のど越しがよい。粉末状のノリがかけられてりるオリジナリティーもいい。
そば屋『遊庵』のお蕎麦については、卓上に置かれた説明書きで知ることができた。そば粉は、一番粉である更科粉を中心に使っている。そこに、二番粉と三番粉をオリジナルブレンド。
そして緑の秘密・・・。
お蕎麦の若葉と丸抜きの緑を加えているらしい。これが、あの独特の美しいグリーンと、香りの秘密のよう。
ちなみに、そば屋『遊庵』のおそばは、そば粉8、つなぎ2の、『二八そば』とのこと。こだわりのお蕎麦は、まずはそのままいただいてもいいかも。
もう一つ、つけ汁についての解説もあった。
私はそば屋『遊庵』のつけ汁は、少し濃いめでおいしいと思っていたが、やはり、そば屋『遊庵』としても“はっきりとしたつけ汁”という意図を持っているようだ。
香りを出すために、かつお節は強めにスモークし、熟成させたものを特注しているのだとか。さらに、さば節や利尻昆布、みりん、ざらめ、生醤油、『本がえし』を合わせて、寝かしてつくっているらしい。このこだわり、おいしくないはずがない。
そば屋『遊庵』は、これだけこだわりがあり、雰囲気もいいお蕎麦屋なので、ちょっと敷居が高そうに感じるかもしれないが、決してそんなことはない。
落ち着きながらもアットホームで、女将さんは明るく、店員さんの対応もよい。
こうしたお店は、やはり地域の人に愛される。五反田TOCの裏にありながらの混雑ぶりと、ご近所の人であろうオヤジが昼間からお酒を飲んでいる様子から、それが窺える。
もちろん、おそばに含まれる『コリン』は、肝臓を守ってくれる。
お酒による害を、お蕎麦が軽減してくれるということ。具体的に言えば、脂肪肝や肝硬変を防ぐ働きが、おそばにはある。
飲酒後のおそばの〆って、すごく理にかなった行為だね!これで、これからも堂々とお酒とお蕎麦をいただけるぞ。全国独りそばふりーくのみんなも、胸を張ってお酒とお蕎麦をいただこう!
4.そば屋『遊庵』の個人的なまとめ
そば屋『遊庵』は、雰囲気よく、接客もよいお蕎麦屋。時間によっては混雑するが、雰囲気が落ち着いているので、オヤジの独りそばにもおすすめ。
二階は広く、家族で来るのもいいが、隠れ家的要素を活かすなら、大人同士で来た方がいい。4人以上なら予約可能で、宴会メニューもあり。
また、ホームページ(http://www.go-tanda.jp/yuan.htm)もしっかりとしてあって現代的。
お蕎麦は美しいグリーンが特徴で、ツルツルとのど越しよく、おいしい。こだわりのつけ汁ともよく合う。そば屋『遊庵』は、仕事の合間にサクッとよりも、お蕎麦をしっかりと味わいたい時向き。今度は夜にも訪れてみたい。