港区役所へ、制度融資に関するちょっとした・・・用事の帰り、せっかくなので、浜松町と大門あたりのお蕎麦屋へ。
浜松町は、ビジネス街。どこを見ても、ビル、ビル、ビル・・・ビル群の中でもひと際目を引くのが、浜松町二丁目にある『世界貿易センタービル』。
会議室にレストラン、展望台に結婚式場となんでもござれの巨大オフィスビル。
世界貿易センタービルは、1970年に竣工した際には日本一の高さだったとか。今でも、日本で3番目の高さを誇るビルらしい。
1.浜松町と大門駅について
浜松町にある都営地下鉄の『大門駅』。浅草線と大江戸線が乗り入れているほか、山手線や東京モノレールの乗り換え駅となるため、利用者が多い。
大門駅の1日の平均乗降人員は、なんと21万7千人にものぼるとか。その大門駅から、徒歩1分ほどのところにそば屋がある。蕎麦處『やぶ徳』である。
2.蕎麦處『やぶ徳』について
蕎麦處『やぶ徳』は、ビル街の1階にある。仰々しくもなく、かといって安っぽくもなく、いたって普通の昔からあるおそばやさんの店構え。
建物にはそれなりの歴史を感じる。どうやら第二次世界大戦前から営業している老舗のようだ。
大きな文字で掲げられた『蕎麦處 やぶ徳』の文字はかなり目立つが、『やぶ徳』よりも、『蕎麦處』の文字の方が大きいのが気になる。
そば屋ということをアピールしたいのだろうか・・・その看板の下には、色あせた紺地の暖簾がはためいている。。。
蕎麦處『やぶ徳』の食べログの評価は『3.04』。
見た目も評価もそこそこ。そして、やっぱり口コミ数が5件と少ない。。。ぐるなびなど、他の口コミサイトを見ても、口コミ数が少なかったり、ないものもある。
これはどういうことか?もしかして穴場?こういうそば屋にはそそられる。全国の独りそばふりーくのみんなには、この気持ちがわかるはず。
蕎麦處『やぶ徳』の定休日は、土日祝日。営業時間は11時30分~14時のランチ営業と、17時~21時のディナー営業。ビジネス街の飲食店らしく、まさにサラリーマン向け。
前面ガラスの扉を開けて入ると、4人掛けのテーブル席が8卓に、4人掛けの小上がり席が2卓。蕎麦屋らしい、昔ながらのような定食屋のような雰囲気。
40人も収容可能だが、なぜか空いている・・・ランチ営業終了まで30分を切っていたので、そんなものだろうか。果たして、おそばの味はいかがなものか。
3.蕎麦處『やぶ徳』のお蕎麦について
蕎麦處『やぶ徳』で、もりそばを注文して10分弱。お蕎麦が運ばれてきた。お蕎麦はほどほどつやがあり、ところどころに蕎麦がらが見える。さっそく一口。
うん、よく冷えている。
おそばのコシはそれほど強くなく、ゆるめ。昔からありそうな、おそば。しかし黒くて、甘めのつゆとの相性はよい。細くて、スススとすすりやすい。ソバ麺は二八だろうか。
お蕎麦もつゆも特にこだわりは感じられない。
言ってみれば、無難で大衆向きか。ただ、甘めのつゆは好みの分かれるところ。蕎麦湯がとろりとしているので、割って飲むとちょうどいい。
今日は天ぷらなしで、おそばだけだったので、せいぜいつゆを蕎麦湯で割って飲んでも300kcalといったところだろう。オヤジの“昼食おそばに置き換えダイエット”も順調。
さらに、大門駅から徒歩1分という好立地で、落ち着いてお蕎麦をいただけるのはポイント。ビジネス街で、昼間からゆっくりとおそばを味わえるのはなかなか。オヤジの独りそばにはぴったり。また、この立地で『もりそば』が540円は、コスパ的にもいい。
食べてみてわかったが、食べログをはじめ、口コミサイトのコメントが少ないのは、おそばの無難さゆえか。普通すぎてコメントしづらいのか・・・もう少し、何かとんがっててもいいような・・・。
蕎麦處『やぶ徳』で特に印象に残ったのは、丁寧な仕事と清潔感のある店内とお蕎麦。そして、家族経営だろうか、独特のなごやかな雰囲気。おそばそのものはともかく、『お蕎麦屋』全体として魅力があり、好感のもてるそば屋。
4.蕎麦處『やぶ徳』の個人的なまとめ
蕎麦處『やぶ徳』のおそばは、緩めのおそばで特別なポイントはない。しかし、店員の丁寧な仕事ぶりと、歴史がありながら清潔な店内やおそばには好感。
なごやかな雰囲気は、オフィス街にいて、あくせく仕事をしているのを忘れさせてくれるよう。独りで落ち着いておそばをすすりたいオヤジにはもってこいのお蕎麦屋。
そして、立地の割にはなぜか空いているので、仕事の合間や打ち合わせ前の時間のない時に、サクっと食べるのにはもってこい。