1.美しいかむろ坂の、桜トンネル
まったく元気が出ない週明けは、癒しのお蕎麦で、シャキっとしたい。しかし、こんな時に限って、お目当てのお蕎麦屋さんに入れない・・・うぅっ。これも世の常か。気を取り直して、違うお蕎麦屋へ。五反田はおそば屋さんがいっぱいだから、問題なし!
さてさて向かうは、かむろ坂通り。地元じゃ有名な、桜の絶景スポット。500mにも及ぶ桜並木は、トンネル状になるとか。しかし、桜のはかなさと言ったら、、、だから人々を魅了するのか。一年中、咲き乱れていたら、だれも見向きもしなくなるな。オヤジもここらで、ちょっと一華咲かせて、ドドンと一目置かれたいっ!!最近、妙に愚痴っぽくなるのは、年のせいか。会社で一華咲かせる前に、来年の桜の季節に、奥さんを連れて行って、ポイント稼ぎするのが先だな。
2.そば屋『丸福』について
さて、西五反田の『不動前駅』から、かむろ坂に向かうこと、およそ2分。交差点のちょうど角に位置する、そば屋『丸福』。
まずは、店構えから。おいおいおい、いいじゃない、この雰囲気。白壁に瓦屋根、ちょっと古い木の格子。色あせた紺色の暖簾が、またいい味を出している。店構えはまさに、武家屋敷の一角に構える、江戸のお蕎麦屋。これはひょっとすると、当たっちゃった感じ!?
期待に胸を躍らせながら、ガラガラと扉を開ける。お、思った以上に広い。ゆったりとおソバをすすれそう。オヤジの独りそばにもいいが、これだけ広いと、家族を連れてきてもよさそう。そして意外にも!?なかなかの客入り。もうお昼時ではないのに。見たところ、私と同じようなサラリーマン。わかるよ、わかる。こんな日は、ズズズとお蕎麦をすすりたいもんなぁ・・・
座席はテーブル席メインだが、かむろ坂側には、小上がり席も4卓。全部で60人ほど入れる。座敷もあって、分煙なのはプラス。しかし、メインの方が喫煙なのが残念。。。
そば屋『丸福』は11時~14時45分の昼営業と、17時~21時45分の夜営業との二本立て。しかし最近は昼営業は11時半からのようなので、早く着きすぎると待つことになりそう。定休日は土曜日らしいが、変更ありとの事。
3.そば屋『丸福』のお蕎麦は
さてさて、まったく元気が出ない週明けということで、『とろろ月見せいろ』でスタート。ネバネバで、ダルっとした気持ちも吹き飛ばせ! しかし、週明け。元気がないのは、私だけではないようだ。座敷の隅に座るサラリーマンも、目の前のサラリーマンも、背中が丸まっている・・・天井から下がる和紙の吊照明に照らされて、一層哀愁漂う。
5分ほど経ったころだろうか。『とろろ月見せいろ』が到着。ソバ麺は、細めの色白さん。みずみずしい。そして、そば麺よりも太い、海苔がパラパラと振りかけられている。とろろは、厚手の器にたっぷりと盛られ、ウズラの卵がプルプルと照り輝いている。なめらかにすり下ろされたとろろは、弾力があるのか、ほどよく卵が浮いている。
では、いただきます。ズズズ・・・お、意外や意外。見た目の細さとは裏腹に、噛みごたえのあるお蕎麦。角はないものの、よく冷えていて、上手い!コシの強さと、しっかりと絞められた感じ、いい。街そば屋としては、なかなかのレベル。
会社の健康診断の結果にビクビクするようになってきた今日この頃。「健康診断などして、意味あるの?」と威勢よく言い放っていたのも、いつの話。時に気になるのは、メタボと血圧。しかし、全国独りそばふりーくのみんなには、心強い味方が!そう、もちろんお蕎麦である。
お蕎麦は単に、カロリーが低く太りにくい、というだけではない。おそばに多く含まれる『ルチン』という栄養成分によって、血圧を下げてくれる。さらには、高血圧の予防も。こうした効果は、1日あたり、ざる蕎麦一枚を食べればよいとされている。ソバ好きオヤジなら、余裕!これからも、「毎日、お蕎麦!」。(そんなカレンダーできないかな)
4.そば屋『丸福』の個人的なまとめ
そば屋『丸福』は、不動前駅かむろ坂交差点の角にあるお蕎麦屋。店構え、暖簾、店内も雰囲気よく、オヤジのひとりそば向き。座敷もあるので、家族連れもあり。分煙なのもプラスだが、メインの方が喫煙というのはちょっと残念。
白く細いお蕎麦は、よく冷えていて、噛みごたえもコシもあり旨い!元気が出ない週明け、とろろ月見せいろはぴったりだった。お目当てのお蕎麦屋さんに入れなかったための駆け込みそば屋ではあったが、そば屋『丸福』は、また来たいと思わせるお蕎麦屋さん。次回は、禁煙スペースで月見をゆっくりいただきたい。