参照:http://www.yabuizu-souhonten.com/
ソバを使った料理の中でも、一風変わったのが『蕎麦寿司』。いくら日本料理の代表格、寿司とはいえ、蕎麦寿司については日本人でもあまり口にする機会はないのではないだろうか。
1.蕎麦寿司とは
蕎麦寿司とは、その名のとおり、そばをつかったお寿司。酢飯をそのままおソバに変えたもの。ゆで蕎麦の水気をよく切り、そば酢をかけたものを海苔の上に広げ、具と一緒に巻いていく。具は巻き寿司と一緒で、玉子焼きやかんぴょう、三つ葉、しいたけ、マグロなど。油揚げを入れるお店もある。出来上がった蕎麦寿司は、そばつゆとワサビで。さらに、水を添えることも。
2.そば寿司の発祥
蕎麦寿司の発祥については、未だはっきりわかっていない。江戸時代に書かれた料理の本には、そば寿司は載っていないため、そば寿司の登場は早くても幕末から明治時代にかけてと考えられる。
そば寿司が広く知られるようになったのは、明治末期。1907年頃、お蕎麦老舗店のひとつ、藪系のお蕎麦屋が、伊達巻と鉄砲巻を提供したという。その名残からか、藪の御三家では今なお、蕎麦寿司がウリとなっている。