血液がドロドロになると、動脈硬化の原因になったり、血管がつまってしまったりします。これらは私たちの健康を脅かす非常に恐ろしい状態です。
血液をサラサラにするコツは、生活習慣や食生活の改善などです。本記事では、血液がドロドロとはどういう状態なのかという解説と、『血液をサラサラにする成分をもった食材×蕎麦』のアレンジレシピのご紹介をしていきます。
血液がドロドロだとどんなリスクがあるの?
血液はドロドロよりサラサラのほうが良い、ということは皆さんも知っていますよね。ドロドロの血液とは、実際の血液がドロドロとしている状態なのではなく、血液の成分に異常が起こり、血液が流れにくくなっている状態を指しています。これを分かりやすくするために、血液がドロドロという表現をしているのです。
血液がドロドロになる原因は、運動不足、ストレス、タバコ、水を飲む習慣がない、油の摂りすぎなどがあります。これらは全て生活習慣からくるもので、血液がドロドロになる以外にも、様々な生活習慣病の原因として知られています。
血液がドロドロだと、脳梗塞や心筋梗塞などの命にかかわる病気の原因となります。血液はできるだけサラサラにしておいてあげましょう。
簡単!さんま蕎麦
簡単!さんま蕎麦
引用:https://cookpad.com/recipe/2362071
昆布でとった出汁を用意し、さんまの缶詰を1缶のせた、簡単にできる蕎麦のレシピです。レシピを作成した人も、立ち食い蕎麦屋で食べたニシン蕎麦から、これを思いついたそうです。とっても簡単にできるので、忙しい社会人でも簡単に作れますよ。もちろん、外食でよく出てくる『ニシン×蕎麦』の組み合わせでも血液をサラサラにしてくれる成分を摂ることができます。
血液サラサラの秘訣はEPA!
photo AC
さんまは青魚で、DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)を含んでいます。DHAは、血管の弾力性を高めてくれ、EPAは、血栓を作りににくくして、血液をサラサラにしてくれる働きを持っています。
よくDHAとEPAは一括りにされていますが、血液をサラサラにしてくれるのはEPAのほうです。EPAは脂肪酸の中でも、多価不飽和脂肪酸に分類されます。その中でもn-3系の脂肪酸で、青魚に多く含まれているのです。よく、似た言葉で取り上げられるのがn-6系脂肪酸ですが、こちらはマーガリンやコーン油などに含まれていて炎症を起こし、動脈硬化を促進してしまうため、間違わないようにしましょう。
EPAは血液をサラサラにする以外にも、炎症を抑えてくれる効果があります。生理活性物質(体を調整している役割をもつ物質)を抑制してアレルギーを緩和したり、激しい運動をした後の痛みを緩和したりする働きも持っているのです。
EPAを多く含む魚は青魚ですが、その中でも含有量には差があります。レシピに登場するさんまは100gあたり844mgのEPAを含むので、EPAが多い魚ですが、まいわしでは100gあたり1,381mg、さばでは1,214mg、ぶりでは899mg、あじでは408mg含まれています。
お刺身で人気のまぐろには27mg、煮魚にすると美味しいカレイには210mg含まれています。青魚の方が、EPAの含有量が多いことがわかりますね。他の魚を使ってアレンジするときの参考にしてください。
梅干を追加するとサッパリ美味しい&クエン酸がとれる!
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疲労回復によいクエン酸ですが、こちらも微力ながら血液をサラサラにしてくれます。クエン酸はお酢や梅干しに含まれていて、アレンジもしやすいですね。
簡単なアレンジとしては、梅干しを蕎麦の上に乗せると良いでしょう。少し手を加えるなら、魚を南蛮漬け(酢の入ったタレにつける)にすると食べごたえがあります。
さらに血液をサラサラにするにはどんな食材がいいの?
青魚のEPAが血液をサラサラにしてくれることを説明しました。実は、血液をサラサラにしてくれる成分はEPA以外にもあります。青魚以外の食材と成分についてご紹介します。
納豆のナットウキナーゼ
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納豆に含まれるナットウキナーゼには、血栓を溶かす効果があります。これにより、血液をサラサラにしてくれるのです。一方、納豆はビタミンKを持っています。これは血液を固めるビタミンなのでワーファリンという薬を飲んでいる人は納豆を食べてはいけません。
納豆×蕎麦のアレンジとしては、納豆とオクラ、長芋などをトッピングした冷たいぶっかけ蕎麦が良いでしょう。
トマトのリコピン
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トマトに入っているリコピンは、ポリフェノールの仲間です。蕎麦のルチンと一緒ですね。リコピンは、ポリフェノールなので抗酸化作用を持っています。抗酸化作用があるということは、動脈硬化の予防に役立ち、血管の健康を保ってくれるのです。
トマト×蕎麦のアレンジとしては、先ほどの納豆と同じく冷たい蕎麦のトッピングにすると良いでしょう。その他のアレンジとしては、トマトと豆乳、豆腐を使ったアレンジの和風トマト豆乳そば
もおすすめです。イソフラボンも一緒に摂れるので、特に女性におすすめしたいアレンジですね。
引用:https://cookpad.com/recipe/4613744
昆布やわかめのアルギン酸
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昆布やわかめに含まれるアルギン酸も、コレステロールの吸収を妨げて血液をサラサラにすることに貢献してくれます。蕎麦×昆布やわかめの組み合わせはとてもメジャーですね。外食でも自炊でも、簡単に追加できる食材でしょう。
青魚×蕎麦で健康な血液と血管を手に入れよう!
青魚に含まれるEPAは、血液をサラサラにしてくれます。血液がサラサラだと、血管系の障害を予防してくれます。一方、蕎麦も血管系を健康にしてくれる成分を持っています。
蕎麦に含まれるルチンは、ビタミンCとともに毛細血管を強くしてくれたり、弾力を失った血管を弾力のある血管に戻してくれたりという効果があるのです。
アプローチの方法は異なりますが、どちらの食材も血液の健康をサポートしてくれますよ。
(参考)
http://sara2.jp/epa/difference.html
http://eonet.jp/health/special/special76_1.html
http://sara2.jp/epa/