⒈新橋で見つけた昔ながらのお蕎麦屋、おにかけ
長野に仕事で行く前に、信州そばを頂く事に。新橋にあるお蕎麦屋『おにかけ』。食べログの評価は、3.3とお蕎麦屋さんにしては高い。
『信州』『おにかけ』とくれば、信州の郷土蕎麦『おにかけ蕎麦』。漢字で『御煮掛け蕎麦』と書くように、野菜や油揚げをたっぷり入れて煮込んで作るお蕎麦。最近ではカップ麺も売られているらしい。
⒉そば屋『おにかけ』について
JR新橋駅鳥森口を出て歩くこと5分。桜田公園を過ぎGate Jと大山会館の間の道を入っていくと右手に見えるそば屋『おにかけ』。サラリーマンがせかせかと行き交う新橋だが、ここまで来れば少しは落ち着いてお蕎麦を堪能できそう。
さて、周囲の雰囲気とマッチして、落ち着いた昔ながらの町蕎麦屋の風情漂うそば屋『おにかけ』。玄関脇の大きく『蕎麦』と書かれた紺色の幕は、年季が入っていてなかなか歴史を感じさせる。
格子戸を開け、白い暖簾を潜って入店。店内は、昔っぽい大きな座敷があり、テーブル席も分厚い机でとてもいい感じ。全部で40席。品が良いエンジの壁に反射した照明の光が美しい。壁には短冊や黒板に書かれたメニューが整然と貼られている。
また、昼時だからか、お客さんはお蕎麦にこだわりがありそうなお年寄りやサラリーマンがわんさか。喫煙可のお店らしいが、お昼の時間帯は13時まで分煙ということでちょっと安心。これは、おやじの独り蕎麦にぴったりのお店か。
そば屋『おにかけ』の営業時間は、11時〜14時と17時〜21時。定休日は日曜日と祝日。
⒊そば屋『おにかけ』のお蕎麦は
信州の郷土蕎麦を扱うお店だけあって、お蕎麦だけでなく信州料理の品揃えも豊か。お蕎麦を食べに来る、と決めていないと迷ってしまいそうなほど、たくさんある。
おにかけ蕎麦なのか、野菜がたっぷり載ったお蕎麦を食べている人が多い中、天気も良く、熱いくらいなので、いつも通りサッパリざるそばを頼んでみた。
10分ちょいか、料理が出てくるまで妙に時間がかかった。その理由は、おそばの量が多いことみたい。確かに、先日長野でお蕎麦を食べてみた時、現地の人にも「長野で大盛りを頼むとすごい量が来るから」と言われていた。今回来たお蕎麦をもまさにその通りだった。
星はなく、平たいソバ麺。やや幅のあるお蕎麦で食べるのにパワーが要りそう。さっそく、一口食べてみると、妙にゆるく、自分の好みには合わない・・・。お腹はいっぱいになるけど。
これなら、量、味、そして値段的にもチェーン店、嵯峨谷の方がおいしいかも。さらに、お蕎麦の水切りもあまく、お水がお盆に滴ってた。一応、信州そばってうたってるけど、実際どうなんだろうか。居心地は良さそうだっただけに残念。
信州そばと言えば気になるデータが、長野県が全国ナンバーワンの長寿県であるということ。長野県は寒冷地で平地も少ないため、稲作に向かず、蕎麦など雑穀の栽培が盛んになったという。
しかし、これが今日の長寿に繋がっているかもしれない。お蕎麦は白米に比べて、タンパク質やビタミン類、食物繊維などの含有量が多いことが知られている。
昨今では、健康のために「魚を食べよう!」などと言われているが、長野には海がない。にもかかわらず、長寿県ということは、よほど長野の食文化が優れているのではないだろうか。
もちろん、お蕎麦だけが長寿の秘密とは思わないが、きっと一助を担っていると思う。お蕎麦の力、やはりすごい。全国ひとりそばふりーくのみんなも、お蕎麦を食べて健康に長生きを目指そう。
⒋そば屋『おにかけ』の個人的なまとめ
新橋駅から徒歩5分。ちょっとだけ都会の喧騒を忘れられる、落ち着いた雰囲気の信州蕎麦屋『おにかけ』。食べログの評価は、3.3とお蕎麦屋さんにしては高かったので期待して行ったものの。
やや幅のあるお蕎麦は、妙にゆるく、自分の好みには合わない・・・。コスパを考えると、チェーン店、嵯峨谷の方がおいしいかも。さらに、水切りもあまく、お水がお盆に滴ってたのが・・・。
今後、再開発の波にのまれて行きそうな感じ。評価が高い割には、味はそんなにおいしくなく、二度目も行くようなお店ではないと思います。