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西麻布|ちょっと贅沢したい平日の夜に友人と、、、西麻布の気さくなそば屋『千利庵』へ

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1.雰囲気だけは?未だバブリー、西麻布

やれやれ、今週もお仕事お疲れさん!っと、金曜の夜。こんな日は、疲れた体に熱燗を沁みわたらせて、ちょっと贅沢なおそばをズズズっといきたいねぇ。

そこで今回は以前から気になっていた、西麻布の交差点近くのお蕎麦屋さんをチョイス。

西麻布・・・、未だバブリーな雰囲気が残るが、ディスコを中心に若者が大騒ぎしていたのも、もう20年以上前の話。物心ついてすぐ、バブルがはじけちゃったアラフォー世代としては、うらやましい限り。

一万円札振って、タクシー停めてたってほんとかいな。

それからの20年は「失われた20年」なんて言われているけど、最近じゃ「失われた30年」に変わりつつあるとか。うううっ。

なんて暗くなってられないよ、おそば!お蕎麦!で、西麻布の悪名高き!?そば屋『千利庵』へ。

2.そば屋『千利庵』について

さてさて、西麻布交差点から高樹町の方向へ、六本木通りを歩くこと数十秒。右手にあるのは小さくて、品のあるそば屋『千利庵(せんりあん)』。

西麻布らしく、外観はちょっと高そうなイメージ。壁にしても、タイル張りの足元にしても、ネオンにしても、高級そうに見える。

聞くところによると、そば屋『千利庵』の主人は40代半ばまでサラリーマンだったとか。そして脱サラして、西麻布にそば屋『千利庵』を開業。

その時、1988年。まさにバブル真っ盛り!!しかし30年近く経ってなお、西麻布にあり続けると言うことは、そば屋『千利庵』にはそれだけの実力があるということか。ますます楽しみ。

そば屋『千利庵』のご主人、サラリーマンだったのにどのようにして蕎麦打ちを学んだのか。

なんと、ご主人は、そば屋『千利庵』を開業した当初に雇ったそばやお寿司、そして中華の職人から、お蕎麦を習ったらしい。。。むしろ、お蕎麦に関しては習ったというよりは、独学という方が正しいかもしれない。

様々なジャンルの職人を雇い、そこから技術を身につけたからこそ、看板メニューとも言える『天下ごめん』などの個性的なメニューが生まれたのだろう。『天下ごめん』は、食べログでも評判なので、そば屋『千利庵』に行った際には、全国独りそばふりーくのみんなもぜひ!

そば屋『千利庵』の定休日は水曜日。それ以外は毎日11時30分~14時30分のランチ営業と、17時~21時の夜営業を行っている。

夜は遅くまでやっていないが、奥さんの元に早く帰りたい善き夫の私にはぴったり。なんて・・・私は高そうな引き戸を開けて店内へ。小上がり席とテーブル席合わせて30席弱ほどの店内は、週末の夜を楽しむお客でにぎわっていた。

西麻布 そば おいしい

小上がり席には外国の方々が10名弱。なるほど、外国の方も楽しめる本格お蕎麦屋さんか。

3.そば屋『千利庵』のおそばは

『天下ごめん』をおすすめしておいて何だが、私はやはりまず、基本のもりをいただきたい。と、メニューを見ると意外や意外!『ざるそば』は650円。西麻布価格を覚悟していたが、思いのほか良心価格でちょっと拍子抜け。

でも天ぷらとかつけちゃうとあっという間に2,000円近くなるので、しっかり食べるとそれなりのお値段になっちゃうな。

ということで、さんざん悩んだ末に私は『天ぷらせいろ』を注文。

そば屋『千利庵』では、二種類のお蕎麦を楽しめる。『二八せいろ』と『田舎そば』である。『二色』を頼めば、時間差で運ばれてくる二八せいろと田舎蕎麦の両方を楽しめるらしい。ここは、『二八せいろ』にした。

落ち着いた空間に一週間の疲れを癒されながら待つこと5分ほど、薬味が運ばれてきた。

ツブツブ感の残るワサビにネギ。器の大きさの割にはチョビ盛りだが、黒塗りの器が高級感があっていい。

それからさらに3分ほどしてお蕎麦が到着。長い漆塗り器におソバが盛られている。

縁取りの朱色と白っぽいおそばのコントラストがなかなか美しい。真四角に近いお蕎麦は綺麗にそろい、中細麺といったところ。エッジが効いていて、これはのど越しも楽しめそう。

西麻布 そば せいろ 千寿庵

朱色の縁に合わせるように、私は七味をササっと振る。これまた目で楽しめる・・・が、お蕎麦は瑞々しいうちにサクっといただくべし!

北海道や茨城、長野のおそばを独自にブレンドしたというお蕎麦は、コシがあってのど越しがよい。一週間の疲れをズズズズズと流してくれそうだ。それでいて、しっかりと挽かれているのであろう、ソバ麺の舌触りはなめらか。これはおいしい。

つゆは辛めでインパクト大だが、ここではそば麺とのバランスがいい。

そば屋『千利庵』のおそばは、生で約100gらしい。『日本食品標準成分表』によると、おそば100gのカロリーはわずか273.9kcal。対して、うどんは270.0kcal。

ややっ、お蕎麦の方がうどんよりわずかながらも高カロリーではないかっ!!

心配なかれ、お蕎麦はこのカロリーの差を補ってあまりある要素をたくさん持っている。例えば、栄養面。ルチンやビタミンBなどの含有量はお蕎麦は抜群に高い

そして、ダイエット面では腹もち。うどんのほうが、粘り気があってなんだか腹もちがよさそうだが、お蕎麦には食物繊維が豊富に含まれているので、実は胃の中に長い時間居座る。

そして、“余分なもの”を食物繊維とともに、流してくれるので内臓もスッキリ!すごいね、おそば!!

4.そば屋『千利庵』の個人的なまとめ

そば屋『千利庵』のお蕎麦は、コシありのど越しよしのおいしいお蕎麦。

おそばの香りはボチボチといったところだが、新蕎麦の季節にまた来たいと思わせるポテンシャルあり。個人的には、様々なジャンルの職人から独学で身につけた主人の、独特のセンスや変わりメニューもおもしろい。

そば屋『千利庵』は、悪名高いと思いきや、気さくな蕎麦屋さん。外国の方もゆっくり楽しめる雰囲気。

後は値段か?でも、シンプルなものは思ったほど高くない。

メニュー お品書き そば 20151119_201715

私は、場所柄家族連れというよりは、平日友人といきたいお店。そば仙人がくだをまいてそうな感がある。

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