1.新宿のオアシス
買い物ついでに、御蕎麦屋へ。
前回に引き続き、新宿でお蕎麦散策。相変わらずの人、人、人な新宿。そんな都会に疲れた時は、新宿のオアシスこと『新宿御苑』。本当にここは新宿か?と言いたくなるような緑が広がる。58.3haにも及ぶ広大な敷地内に遺された歴史的建造物。イギリス式、フランス式、日本式を巧みに組み合わせた庭園。現在の形になったのは、1900年代に入ってからだが、歴史は古く、400年以上前にまでさかのぼるという。
まだ江戸幕府が誕生していなかった1590年。 今の新宿御苑の地を拝領した 信州高遠藩主であった内藤氏。その後、江戸幕府によって五街道が整備された流れで、この地一体は『内藤新宿』と呼ばれるように。『新宿』という地名の由来である。明治時代に入ってからは宮内庁所管の皇室庭園となり、今もなお美しい景色が遺されている。近年は外国人からも人気の観光スポットとなった新宿御苑。美しい庭園に癒された後は、ぜひ本場のお蕎麦も食べてもらいたい。
2.そば処『更科』について
新宿三丁目駅、C7番出口から歩いて3分。新宿二丁目に入る。新宿二丁目というと、夜の街をイメージする人も多いだろうが、昼間はいたって普通。昼時ともあれば、安くてうまい飯を探すサラリーマンであふれている。そこで見つけたそば処『更科』。日に焼けた格子が、なんだか懐かしささえ覚える、これぞお蕎麦屋!といった風情。何気なく入ってみる。
暖簾をくぐりながら、ガラガラと引き戸を開ければ、昔ながらの雰囲気でお客さんもたくさんいる!オヤジがゆっくりできそうな雰囲気が!それなりの歴史は感じるものの、無駄なものがない店内は清潔感にあふれ、先客はほっと一息付に来たといった感じ。黒光りする壁掛けのメニューに加え、手書きの達筆メニューがそそる。うん、これはあたりかもしれない。
そば処『更科』の営業時間は、平日11時から20時30分。土曜日は11時から20時、祝日は11時から14時頃とのこと。昼から夜までの通し営業がかなり評判いいらしい。確かに、通し営業の個人店を見つけるのはなかなか難しいので、外回りが押してもおソバを食べたいオヤジとしてはうれしい。
3.そば処『更科』のお蕎麦は
さて、メニューを見てみると。お蕎麦とうどんの『もり』『かけ』は500円、丼物は700円、セットは900円から。とりあえず、せいろを頼んでみる。
待つことおよそ3分。お蕎麦が到着。この時期は海藻の粉末入りのきれいな緑のお蕎麦みたい。更科らしく白くて、細いソバ麺は、ほんのり緑がかっている。見たところ、切り口も綺麗にそろっていて、みずみずしくおいしそう。早速、一口。うん、旨い!おしゃれ系蕎麦屋ではないので、やや緩めのお蕎麦が出てくると思っていたが、食べてみると良く冷えてて、旨い。いい意味で裏切られた。風味もよく、細めのツルツルした冷麺のようなお蕎麦で一気に食べ終わってしまった。
さてさて、健康食のお蕎麦には、ミネラルもたっぷり含まれている。中でも注目したいのがカリウム。カルシウムやリンに比べると馴染みが薄いかもしれないが、カリウムも私たちには欠かせない成分。カリウムは、体内の塩分を排出するといわれる。つまり、高血圧の改善や予防に効果的ということ。高血圧を予防するということはすなわち、高血圧に起因する疾患、脳梗塞や心筋梗塞なども防ぐということである。
ソバ粉(中層粉)100gあたりに含まれるカリウムは、470mg。ただしカリウムは水溶性のため、茹でるとソバ麺に含まれるカリウム量は減ってしまう。そこで、そば湯でしっかりと補いたい。知ってか知らずか、蕎麦湯を飲むことを当たり前のようにしてくれた先人はやはりすごい。全国独りそばふりーくのみんなも、お蕎麦を食べて、そば湯も飲んで、カリウムを補給しよう。
4.そば処『更科』の個人的なまとめ
そば処『更科』は新宿二丁目にある、昔ながらの雰囲気のお蕎麦屋。無駄な装飾もないが、非常に綺麗な店内は好感度◎。そしてもちろん、オヤジがゆっくりできそうな雰囲気。
この時期のせいろは、海藻の粉末入りのきれいな緑のお蕎麦みたい。細く白い更科蕎麦が、緑がかっていて綺麗。おしゃれ系蕎麦屋ではないので、やや緩めのお蕎麦が出てくると思っていたが、食べてみると良く冷えてて、旨い。細めのツルツルした冷麺のようなお蕎麦で一気に食べ終わってしまった。ちょっと時間が無くて、一枚で終わっちゃったのが残念。次回はもうちょっといろんなものへ挑戦したいお蕎麦屋。
なぜ、こっちの評価は3.0で、『かのや』が3.5なのか・・・不思議だ。
やはり、自分でいろいろと食べてみないと、リラックスできるおいしいお蕎麦屋は見つけられない。