1.日本初の総合結婚式場『目黒雅叙園』
金融機関へのあいさつ後、目黒にある人気のお蕎麦屋『川せみ』へ。そば屋『川せみ』へ向かう途中にある『目黒雅叙園(めぐろがじょえん)』。目黒雅叙園は、日本最古の総合結婚式場。創業者の細川力蔵氏は、壁や天井に装飾を施し、彫刻など芸術作品をも、結婚式場に取り入れた。創業から88年。当時としては、革新的な試みであったに違いない。目黒雅叙園は、独創的で美しい装いから、『昭和の竜宮城』と呼ばれていたのだとか。
1991年に改修工事があり、建物自体は新しいものに変わってしまったが、美術工芸品などは大切に保存されている。特に、東京と指定有形文化財となっている、『百段階段』は圧巻!息をのむほど豪華絢爛で、見る者を魅了する。その実力たるや、百段階段の展示会やツアーも開かれるほど。
伝統とモダン、美と静の調和。目黒雅叙園では、今なお毎年1,500以上のカップルが、由緒ある美しき空間で永遠の愛を誓っている。とまぁ、ちょっとロマンチックな気分になったところで、いざ、『川せみ』へ行かん!
2.そば処『川せみ』について
JR山手線目黒駅から徒歩10分ちょっと。行人坂を下り、目黒雅叙園の前を通りすぎる。この行人坂がまた急なこと・・・これもうまいお蕎麦のため!さらに、健康のためによしとしよう!と気合を入れて、目黒川にかかる橋を渡ると『手打ちそば』の看板が見えてくる。
城下町の古い屋敷のような、重厚で気品あふれる佇まい。壺にいけられた観葉植物がさし色になっている。入り口にはお正月らしく、しめ縄飾り。店構えからおしゃれなお蕎麦屋さん。白い暖簾が風にそよそよとたなびいて、ソバ好きオヤジを誘っているかのよう。普段は、開店前から並ぶことも少なくないが、幸い、今日はすんなり入れた。しかし、さすがの人気店、混雑している。
店内は、純和風な外見のイメージからは少し違い、カフェのようなモダンスタイル。打ちっぱなしのコンクリート壁と、いくつも並んだ間接照明が、独特のコントラストを醸し出している。そのような中、こげ茶で統一されたテーブルとイスが一段と映える。カウンターが6席と、4人掛けのテーブル席が3席。人気店であれば、行列ができるのも無理はない。
そば処『川せみ』のお店の奥には、壁に埋め込まれた小さな箱庭もある。ちょっとしたことだが、こういうところに気持ちとお金をかけられるのはすごい。また、店内ではジャズが流れていたりと、こだわりを感じさせる。が、ただ、アラフォーオヤジが一人で入るにはちょっと居心地が悪いか。。。
ただ、お昼時は、全席禁煙なのがうれしい。13時を過ぎると喫煙可能になるので、注意しなければならないが。ちなみに、ランチ営業は、平日は11時30分から14時30分まで。土日祝日は、11時30分15時までの営業。夜は、曜日を問わず、18時から22時まで営業している。正月休みを除いては、年中無休とのことなので、全国独りそばふりーくのみんなも、行きやすいかと。
3.『川せみ』のお蕎麦は
色々とこだわりを感じさせるお店の造りとは打って変わって、シンプルな一枚のメニュー表。せいろそば740円と、思ったよりも安い。そのほか、季節限定のお蕎麦メニューなどが、壁に貼ってある。今回は胸焼けしない様に、鴨南蛮の二色蕎麦を注文。
しょうがないと分かりつつも、混んでるためお蕎麦が出てくるのが遅く、居心地が×。。。やっとお蕎麦が到着。さて、気を取り直して、鴨南蛮の二色蕎麦をいただく。黒い田舎蕎麦と、白いせいろそばは、並べてみるとその差は歴然。と言っても、普通の更科そばに比べると、せいろも結構黒い。量は多くはないが、中太麺で、綺麗に切りそろえられたソバ麺が印象的。
まず、田舎蕎麦をズズズとすする。コシが強く、歯ごたえの楽しめる田舎蕎麦。弾力もすごくて、私好み。次に、更科。こちらも、他店の更科そばに比べると、なかなかのコシと歯ごたえ。しかし、ツルツルいける。そして、鴨南蛮にもよく合う。満足!田舎蕎麦も更科もおいしく出すお店はなかなかない中、ここはおいしい。さらに、七味だけでなく、山椒も別に出してもらえて、山椒が多めの七味が好きな私には、それだけで大満足。
鴨南蛮もすばらしい。鴨の旨味が染み出ているツユ。甘みと塩分がちょうどいい具合で、鰹節の香りと醤油の風味が口の中に広がる。歯ごたえのいい鴨肉に、フワッと柔らかい小さなつくねとネギ。色々な食感が楽しめる。
一方、付け合わせのご飯はふりかけがかかっているものの、これだけ単品で出されるとちょっと寂しいか。まあ、お蕎麦が出るまでの箸休めと考えればしょうがないか。
さてさて、年末年始にお酒を飲み過ぎた人も、お蕎麦を食べれば元気回復!というのも、お蕎麦にはビタミンB1が豊富に含まれるから。体のエネルギーとなるのは、炭水化物。しかし、いくら炭水化物を摂取しても、それをエネルギーに変えてくれるビタミンB1が不足していると、元も子もない。やたらと疲れや息切れを感じると思ったら、実は『ビタミン欠乏症』だった、なんてことも・・・特に、お酒をたくさん飲んだり、甘いものを食べると、それらの消化にビタミンが使われるために、ビタミンB1が不足がちになる。
アラフォーオヤジの1日に必要なビタミンB1摂取量は、1.4mgとされる。お蕎麦には、100gあたり、0.46mgのビタミンB1が含まれるので、おそば一枚140gとすると、一枚で1日の必要量の半分近くが補えることになる。おいしいお蕎麦を食べて、体も元気!疲れた時こそ、おそばが一番!
4.そば処『川せみ』の個人的なまとめ
JR山手線目黒駅 徒歩10分ちょっとの場所にある、そば処『川せみ』。急な行人坂が難所ではあるが、それを超えてでも行く価値ありの、人気店。
店構えからおしゃれなお蕎麦屋さんで、伝統的な外装と、モダンな内装のバランスもすばらしい。店内もジャズが流れていたりとこだわりを感じさせる。ただ、アラフォーオヤジが一人で入るにはちょっと居心地が悪いか。。。さらに、しょうがないと分かりつつも、混んでるためお蕎麦が出てくるのが遅く、居心地が×。。。
さて、気を取り直して、今回は胸焼けしない様に、鴨南蛮の二色蕎麦をいただく。田舎蕎麦も更科もおいしく出すお店はなかなかない中、ここはおいしい。歯ごたえの楽しめる田舎蕎麦とツルツル行けて、鴨南蛮にも合う更科の組み合わせには、満足。さらに、七味だけでなく、山椒も別に出してもらえて、山椒が多めの七味が好きな私には、それだけで大満足。
一方、付け合わせのご飯はふりかけがかかっているものの、これだけ単品で出されるとちょっと寂しいか。まあ、お蕎麦が出るまでの箸休めと考えればしょうがないか。次回は一人でなく、友人と。