鎌倉の『段葛 こ寿々』はランチが人気な、小さくておしゃれなお店。
おそばはつるつる系、乾く前に食べきる。お蕎麦以外にも、わらび餅がとても有名らしく、週末の小旅行に家族とサクッと食べに行きたいお店
1.神奈川県鎌倉市が歴史の街なワケ
平日は家族のためにお仕事!週末は家族のためにお出かけ!うぅ、泣かせるねぇ。これぞオヤジの生きる道。でも、こんな生き方が幸せなのかも。と、週末に鎌倉へ家族で小旅行。
ソバ好きオヤジに付き合ってもらうためにも、家族連れにぴったりなお蕎麦屋を見つけたいところ。
神奈川県鎌倉市と言えば、歴史の街。『鎌倉大仏』をはじめ、『建長寺』、『荏柄天(えがらてん)神社』など、それはそれは修学旅行にもぴったりな場所。子どもに歴史を楽しく学んでもらうためにも、こういう場所には家族で行っておかなければね!
そもそも、なぜ鎌倉が歴史的に重要な場所になったのかというと、地形が関係しているらしい。鎌倉は、三方が山、一方が海という、自然が作り出した要害となっている。それゆえ、過去の権力者たちが、鎌倉を要所としたよう。
こうした歴史ある街、鎌倉にちょっとおしゃれなお店があると聞いた。名前が個性的で、『段葛 こ寿々(だんかずら こすず)』。お蕎麦とうどんに、和菓子が評判というちょっと変わったお店である・・・。
2.『段葛 こ寿々』について
『段葛 こ寿々』は、鎌倉市小町にあるお店で、食べログの評価は驚きの『3.55』!お蕎麦だけの評価ではないだろうが、『3.55』はかなりの高評価。都内のお蕎麦屋ではあまり見ない。
口コミ数も200件を優に超えている・・・。超人的お蕎麦屋さん
鎌倉の『段葛 こ寿々』は、JR横須賀線『鎌倉駅』の東口を出て、横浜国立大学の布告小学校や神奈川県立近代美術館方面に歩くこと7~8分。
昭和の時代を思わせる、二階建の古民家風の建物が見える。茶緑色の塗り壁に、黒く日に焼けた簾や竹柵。破れかけの提灯に、長い間雨風にさらされたと思しき看板。
そこに、『手打ちそば』の文字。お店の前には、青々とした柳が垂れ下がり、今にも引き戸を開けてサムライが出てきそう。雰囲気は申し分ない。
・・・さて、サムライよろしく、オヤジが引き戸に手を掛ける。
店内も期待を裏切ることなく、落ち着いた雰囲気。店内の壁も深い緑色の壁で、木の柱と竹の梁。障子越しのボワンと光る照明が優しい。二人掛けのテーブル席から小上がり席まであり、人気店だがゆっくりとできそう。
このお店の営業時間は11時30分~18時30分と比較的長いので、混雑時はお昼時を避けていくのもアリかと。
建物の外観からするとかなりの年月を感じられるが、店内はとても綺麗で、子連れでも安心して訪れることが出来る。
オープンから20年らしいが、店内には年代物の金庫がオブジェとして飾られていて面白い。すると、壁にちょんまげの男が、おそばを箸で高々と持ち上げている絵が。横には『江戸前生蕎麦』の文字。ますます楽しみになってきた。
3.『段葛 こ寿々』のおそばは
さてさて、『段葛 こ寿々』のメニューはすごくシンプルで、冷たいお蕎麦は7種類。『もりそば』や『ざるそば』といった基本メニューから、『辛みおろしそば』、『鴨南つけそば』など変わりそばも。
具がたっぷりの『こ寿々そば』なんてのもある。若干目移りしつつ、ここは『もりそば』を注文。そして私には熱燗、子どもたちには、評判の『わらび餅』もつけて。。。
待つことおよそ10分。お店の雰囲気からもうちょっとかかると思ってたけど、案外早い。
『段葛 こ寿々』のおそばが目の前に・・・ざるが大きいせいか、量は少なめに見える。ソバ麺は瑞々しく、透き通りそうなほどの透明感。そして、細めのそば麺の中には、しっかりと蕎麦がらが。
さっそく、一口。。。
見た目通り、ツルツル系。ツルツルのお蕎麦は、乾く前に食べきるのが鉄則!しかし、細く繊細な見た目とは裏腹に、しっかりとしたコシがあり、のど越しも楽しめる。店内をよく見ると、おそばの説明書きが。
『段葛 こ寿々』のお蕎麦は、「玄そばを自家製粉し、毎日手打ちにて提供」しているよう。
ツルツルのお蕎麦の後は、プルプルのわらび餅。
わらび餅も希少な本わらび粉を取り寄せて、毎日つくっているのだとか。桜の花びらのように並べられたわらび餅は、お皿にぴったりくっつくほどプルプルで、子どもたちは食べるのも一苦労・・・あっという間に食べてしまった。
ところで、ちょっと豆知識を。
お蕎麦の『抗酸化作用』は、未だあまり知られていない。私たちの細胞や血管は、活性酸素によって傷つけられ老化していくと言われているが、お蕎麦は抗酸化作用によって、活性酸素を除去してくれるらしい。
例えば、抗酸化作用を判断する指標として、『DPPHラジカル補足活性』というのがある。
??
『DPPHラジカル補足活性』ってなに。ネットで調べてみるとこんな感じ。
活性酸素の一種である酸素ラジカルやヒドロキラジカル、また、脂質分子の酸化によって生じる脂質ペルオキシラジカルは、周囲の正常な分子(脂質、タンパク質、糖、核酸など)と反応し、油脂中では油脂の酸化的劣化(酸敗)、生体内では様々な傷害・疾病を引き起こすとされています。
らしいです。そもそもラジカルって?
対になっていない電子を含む分子の総称で、安定な分子に含まれる電子は二つで対になっており、そのことによって構造上のバランスがとれているのですが、対になっていない電子(不対電子)が存在すると、その分子の構造が極度に不安定になり、他の分子から電子を引き抜こうとしたり、他の分子と結合しようとして、様々な反応が進行します。
正直難しすぎる。例えば、そば粉100gで、このDPPHラジカル補足活性は3418。これは抗酸化作用が高いとしてよく知られている赤ワインの3~7倍もの値。抗酸化作用は、ゆでてもほとんど変わらないか、むしろ強くなる。
つまり、全国独りそばふりーくのみんなも、お蕎麦を食べてますます若返ろう!
4.『段葛 こ寿々』の個人的なまとめ
『段葛 こ寿々』は、鎌倉にある古民家風の雰囲気のあるおしゃれなお店。
ランチが本当に人気で、お昼時は行列も珍しくない。逆に、夕方あたりは割と空いているらしいので、ゆっくり食べたい場合は夕方に行くのがおすすめ。
手打ちのお蕎麦は、ツルツル系で、乾く前にサクッと食べきるのがポイント。
また、お蕎麦以外にも、わらび餅が有名。
わらび餅は箱売りもあるので、お土産に買って帰っても喜ばれそう。同じ鎌倉市内に、甘味だけを取り扱う『由比ヶ浜 こ寿々』という店舗もある。行ってみよう!
結果的に、『段葛 こ寿々』は、週末の小旅行に、家族で行きたいお店。