さてさて、最近横浜での仕事が立て込んでいる・・・。まともな飯が食べれてない。ということで、仕事の合間にサクッとお蕎麦でランチ。
本日も、日本大通り駅周辺で。
1.横浜、日本大通りの歴史について
日本大通は、明治3年頃にはすでに完成していたらしい。当時から36mもの幅のある大きな道路で、周辺には横浜の重要施設がたくさん並んでいた。歴史的建造物として、現存しているものも多い。
例えば、神奈川県庁。
関東大震災で焼失してしまったため、現在あるのは4代目ではあるが、それでも昭和3年に建造されたという歴史ある建物。神奈川県庁は洋風建築でありながら、ところどころに“和”の要素も感じられる。『帝冠様式』というらしい。
また、今は新しい裁判所が造られたが、旧横浜地方裁判所は横浜市の認定歴史的建造物となっている。特に、外壁のスクラッチタイルが特徴的。ちなみに、新庁舎の低層部は、かつての姿を復元しているとか。
他にも、三井物産横浜ビルや昔、横浜英国総領事館だった横浜開港資料館旧館、横浜商工奨励館だった横浜情報文化センターなど、日本大通は、近代日本でも指折りの都市にあって、歴史も感じさせる場所。蕎麦屋を探す道すがら、重厚感たっぷりな建物が多く、すごく面白い。
その日本大通の中心、『日本大通り駅』から、歩いて5分ほどのところに、今回のターゲット、そば屋『味奈登庵(みなとあん) 本店』がある。
2.そば屋『味奈登庵』について
そば屋『味奈登庵』は、横浜市内に16店舗を展開するチェーン店。特徴は『フルサービス』と『セルフサービス』の、2種類の店舗形態があること。
家族とゆっくりお蕎麦を味わいたい時にはフルサービスの『味奈登庵』に、一方、私のように仕事の合間にちゃちゃっと食事を済ませたいときには、セルフサービスの『味奈登庵』にと、その時の状況によって店舗を選ぶことができる。
そば屋『味奈登庵』はチェーン店ではあるが、お店作りはそれぞれの店舗に任せているのだとか。お店によって雰囲気の違いを楽しめるから、そば屋『味奈登庵』めぐりをしてみるのも面白いかもしれない。あとは時間との闘い。
今回、私が行った日本大通り駅近くのそば屋『味奈登庵』は本店。フルサービスのお店である。本店らしく、堂々とした店が前で、落ち着いている。
そば屋『味奈登庵』本店のそばには、山下公園。真っ白なビルの1階に民芸茶屋風のややゴチャゴチャした感じで鎮座している。
そば屋『味奈登庵』の営業時間は、午前11時から22時半まで。お昼休みがないので、午前中の仕事が長引いた時や、夜の仕事前の腹ごしらえにササっと利用できる。
定休日がなく、11時~13時までは禁煙なので、休日に家族と行けるのもいい。座席は80席近くあるが、お昼時は混雑するようだ。
そば屋『味奈登庵』の前には、ショーケースに入ったメニュー、お品がき、さらには臼と杵まで。見るからに楽しそうな店構え。
そして、真っ白な暖簾のひとつひとつに、『味奈登庵』の文字。食べログを見ると、そば屋『味奈登庵』本店の評価は、なんと『3.56』。口コミ数も65件と多い。これは俄然、楽しみになってきた。
私は、暖簾の『登』あたりをくぐって、そば屋『味奈登庵』に足を踏み入れた。そば屋『味奈登庵』の店内は、民芸茶屋というか、古民家風というか、どこか懐かしさを覚える雰囲気。
切り出した大木をそのまま持って来たような重厚なテーブル、真っ赤な革が張られた椅子、むき出しの黄色い電球など、とても落ち着くはず。
そんな雰囲気の良いお店ではあるものの・・・が、今はお昼時。周辺のサラリーマンであろう、店内はごった返していた・・・、オヤジがゆっくりお蕎麦をすする状況ではない。
何としても、次は空いている時間に行きたいな・・・、などと考えながら、私もみんなと同じように椅子に着いた。
3.そば屋『味奈登庵』のおそばは、
さて、何を注文しようか・・・なんて思いつつ、実は心に決めていた。『富士山盛り』。というのも、『食べログ』に掲載されていた、そば屋『味奈登庵』の写真の多くが『富士山盛り』だったから。
ということで、私は大好きな天ぷらも付く、『つけ天 富士山盛り』を注文した。
ボーっと携帯をいじっていると早速、運ばれてくる『つけ天 富士山盛り』。
いやいや、これは本当にどこからどう見ても、『富士山』ではないか。日本が世界に誇る、富士山。よくぞ、私の席までその美しいフォルムを保ってきてくれました!と言わんばかりの山盛り。私はその頂きに、雪化粧のごとく一味を振りかけた。そして、一口・・・
・・・うん、美味い!
よく冷えた細めのお蕎麦は、ツルツルとのど越しよく、濃いめのつゆとよく絡んで、オヤジの飢えた胃袋にグイグイ入ってくる。富士山盛りだから、ためらいなく次々と箸を進めることができる。更科とまでは行かないが、田舎蕎麦でもない、ほどよい白さのお蕎麦は、香りも上々。
何でも、そば屋『味奈登庵』は、毎日早朝と午後との1日2回、自社の麺工房でそば麺を打っているとか。
そば粉も、創業時から一貫して、小田原と横浜の製粉所から仕入れているらしい。どおりでおいしいわけだ。
ちなみに、そば屋『味奈登庵』港南台店では、店内から麺打ちの様子を見られるとの事。一度行ってみたい。
富士山盛りのおそばに、天ぷらなんて、ダイエット中のオヤジとしては肩身が狭いが、お蕎麦は単なるダイエット食ではない。
例えば、おソバにはビタミンの一種、『コリン』という成分が含まれている。この『コリン』、なんと肝臓を保護し、脂肪肝を防ぐ働きを持っているという。
お付き合いで“やむなく”お酒を飲む機会の多い、オヤジには嬉しい限り。そう、私は「肝臓を守るために」お蕎麦を食している。全国独りそばふりーくのみんなも、肝臓のためにおそばを食べよう!!
4.そば屋『味奈登庵』の個人的なまとめ
そば屋『味奈登庵』は、大衆向けのそば屋。仕事の合間においしいお蕎麦をガッツリ食べたい人向け。お昼時は混雑するので、独りでゆっくり食べたい時は、お昼時を避けるのが吉。
また、そば屋『味奈登庵』の代名詞とも言える『富士山盛り』は、見た目も量もまさに富士山。どうやってこんなに盛ったのだろうと思うほど、美しく大量に盛られている。
そば屋『味奈登庵』の『富士山盛り』は、まさにお蕎麦界の富士山である。