珍しく横浜で仕事。せっかくなら、横浜で食事をと。横浜と言えば、中華街!
と言いたいところだが、ソバ好きオヤジはやはり、お蕎麦をいただきたく。
1.日本大通と日本大通り駅について
横浜の中心地、神奈川県庁などお堅い建物に囲まれて、横浜公園から港までをズバっと突き抜ける日本大通。何でも、日本大通は日本で初めての『西洋式街路』だとか。
日本大通は、1866年に『横浜大火』が起こったことを契機に誕生したらしい。日本人の居住地と外国人の居留地との間に、日本大通を整備することで、延焼を防ぐ狙いがあったようだ。
ちなみに、日本大通にある駅、『日本大通り駅』には送り仮名の『り』が入る。ひらがなを入れることで、見た目を和らげたかったみたい・・・。
それにしても、『西洋式街路』にある駅だけあって、レンガ造りにアーチの門構えが特徴的。とはいっても、『日本大通り駅』は、みなとみらい線の開通に合わせてつくられたので、開業は2004年と案外新しい。
また、『日本大通り駅』は横浜スタジアムの最寄り駅。発車メロディは、横浜DeNAの『熱き星たちよ』が流れる。ベイファンにはたまらないだろうな。オヤジはあいにく違うが。。。
その『日本大通り駅』のほど近くに、そば屋『花津月(はなつづき)』がある。
2.そば屋『花津月』について
『日本大通り駅』から中華街方面に歩くことおよそ3分。鮮やかなブルーに『花津月』と白抜きされた立て看板が。ブラックボードには、おすすめメニューなどがかわいらしい文字で書かれている。
それらの看板とブラックボードを横目に、10段ほどの階段を昇った『ロクマルビル』の1階に『花津月』はある。
ドアを覆う大判の暖簾と、『そば酒房 花津月』の文字からは、お蕎麦屋独特のオーラが放たれているが、ビルは意外と近代的でギャップがたまらない。
さてさて、例の大判の暖簾をくぐって扉を開けると、目に飛び込むのは『竹』。
素材をそのままに活かした、1~3m前後の竹が、壁に天井にと何十本も並んでいる。数々の竹は一見、無造作にあるようだが、センス良く配置されている。
その竹と同系色の床、そしてテーブルやイスが整然と並ぶ。清潔感があってとてもいい。ブルー系の座布団やランチョンマットがさし色になっている。壁には飾り棚や小物、絵画があり、店主のセンスの良さを感じられる。
奥には、ガラス張りの向こうでおそばを打つ様子がうかがえる。とにかく、そば屋『花津月』は、雰囲気まで味わえそうな店。
そば屋『花津月』のお席は、小上がりとテーブル席はいずれも4人掛けで、それが5セットほど。カウンターには8人くらい座れるだろうか。ガラス張りの前に2席ほどあるので、運が良ければそば打ちを見ながら食べられるかも。ただ、土日祝日はお休みなので、仕事の合間や帰りに行きたい。
3.そば屋『花津月』のおそばは、
仕事で酷使した頭と心を休めるべく、さっそく、そば屋『花津月』で『天ぷらせいろ』を注文。ランチ営業では、梅酒もしくは日本酒の食前酒か、コーヒーがつくらしい。
それならば遠慮なく日本酒を、、、と言いたいところが、午後にも仕事が。ここはやむなくコーヒーを。むむむ、『花津月』の平日ランチで食前酒を飲める日は果たして来るのか・・・
しばらくして『天ぷらせいろ』が到着。
『花津月』のお蕎麦の見た目は白っぽく、平べったい。蕎麦がらも見えないようなので、更科系か。
そして、お蕎麦を一口。手打ちだけあって、おそばの香りがいい。角の立ち具合もなかなか。ツルツルとしていて、お疲れ気味のノドにもやさしく、どんどん吸い込まれていく。つゆは少し癖があるので、好みが分かれるところだが、オヤジにはいい。
ただ、人懐っこい店員さんがなかなか一人にさせてくれない。丁寧で感じがいいのは好印象だが、独りソバをこよなく愛するオヤジとしては・・・。全国そばふりーくのみんななら、きっとわかってくれるはず、この複雑な気持ち。
そして、天ぷらは普通にサクサクと。衣が少なめで、素材の色味がしっかりと見える。これなら、ダイエット中のオヤジにもうれしい。そうそう、お蕎麦と言えばダイエット食として人気だが、意外なほど栄養価も高い。
例えば、『ビタミンB2』。ビタミンB2は、皮膚や髪の毛、爪などの再生に欠かせない。ビタミンB2が不足すると、肌荒れや口内炎、口角炎の原因となる。ビタミンB2を摂取すれば、それらのトラブルはもちろん、疲れ目や動脈硬化をも防ぐとか。
成人男性は1日にビタミンB2を、1.4~1.8mg摂取することを推奨されている。『日本食品成分表』によると、おそば100gあたりに含まれるビタミンB2は、0.11mg。おそばだけで推奨量を摂取するのは難しいが、レバー、魚類、牛乳、卵、ワカメなど、毎日食べる食材にお蕎麦をプラスすれば、充分補えそう。
4.そば屋『花津月』の個人的なまとめ
『花津月』は、横浜『日本大通り駅』近くにある、内装や雰囲気もいいそば屋。
店内で手打ちの様子を見られるのもいい。お蕎麦は、ツルツルと食べやすく、疲れたオヤジのノドをうるおしてくれる。
カウンター席があって、オヤジの独りそばにもいいが、店員さんが人懐っこいので、空いている時間帯は独りにはなれないかも・・・。
また、『そば酒房 花津月』と掲げるだけあって、日本酒やおつまみの品ぞろえもよい。
特に、日本酒の評判がいいので、夜にちびちびとお酒を飲みながらお蕎麦をすすってみたい。おつまみは、そばがきやキスの南蛮漬け、さつま揚げといった和のメニューはもちろん、トマトとアンチョビのサラダなど、洋風のメニューもあり。
お昼はほどほどの値段でおいしいおそば、夜はお酒を飲みつつ、バランスよく栄養のあるものも食べられるお蕎麦屋。