蕎麦好きの中には、食後の蕎麦湯も楽しみにしているという方が多いでしょう。一方で、最近蕎麦の魅力にハマって蕎麦湯の正しい飲み方がわからないという方もいると思います。そこで、蕎麦湯の飲み方についてお話しします。
1 蕎麦湯のルール
蕎麦好きの中には、蕎麦湯の飲み方にもルールがあって、それを守らないのは粋じゃない、という方もいらっしゃいますが、基本的に蕎麦湯の飲み方に厳格なルールはありません。
つまり、蕎麦湯をそのまま飲んでも、蕎麦湯に蕎麦つゆを割って飲んでも、それ以外の飲み方でも構わないのです。
ただしごく少数ではありますが、蕎麦屋によっては独自の飲み方をオススメしていたり、暗黙の了解でルールがあることもあるので、そうした場合はそれに従った方がより美味しい蕎麦湯をいただけるかもしれません。
ルール破りが心配という方は、事前に食べログなど口コミサイトをチェックして行くと良いでしょう。
2 こだわり派オススメの蕎麦湯の飲み方
蕎麦湯の飲み方は自由と言われてもわからない、という方は次にご紹介する方法で飲んでみてはいかがでしょうか?
2-1 蕎麦を食べる前から美味しい蕎麦湯の飲み方は始まっている
蕎麦が運ばれてきて、蕎麦猪口にドバドバと蕎麦つゆと薬味を一気に入れてはいませんか?食後に美味しい蕎麦湯をいただくには、蕎麦を食べる前から工夫が必要です。
まず蕎麦猪口と蕎麦つゆを分けて出してくれる蕎麦屋の場合は、蕎麦猪口の3分の1から半分程度の蕎麦つゆを入れます。食後、蕎麦猪口に蕎麦湯を入れるスペースの確保、及び塩味を調整するためです。
次に薬味。薬味も同じく、全部使い切らずに、蕎麦湯用に少し残しておきます。
2-2 蕎麦を食べ終わったら
蕎麦湯の時間になったら、まずは蕎麦湯だけで一口。蕎麦の香りや味わいを楽しみましょう。もちろんそのまま飲み干してもOKです。
ちょっと味を変えたいと思ったら、残しておいた蕎麦つゆを入れます。蕎麦を食べた後の蕎麦猪口に蕎麦湯を入れても、蕎麦湯の湯飲みに蕎麦つゆを入れてもどちらでも構いません。
思いの外、味が濃くなることもあるので少しずつ入れて調整しましょう。
そして、もう一段階味を変えることができます。残しておいた薬味です。ネギやわさびなど、お好みで少しずつ足してみましょう。またさらに深い味わいになって美味しいですよ。
3 塩分が気になる場合は蕎麦湯をそのまま飲もう
蕎麦つゆで割って飲むのも美味しい蕎麦湯ですが、美味しすぎてうっかり全部飲み干してしまうなら要注意。蕎麦屋や量によっても異なりますが、一般的に蕎麦つゆを飲み干すと、3〜4gほどの塩分を摂取してしまうことになります。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によると、食塩にあたるナトリウムの摂取基準量は、男性で1日8g、女性で7gです。蕎麦つゆを全て飲んでしまうと、1日に摂って良い塩分量の半分ほどになります。
ざるそばだけでなく、天ぷらを塩や天つゆと一緒に食べていたり、小鉢や漬物なども食べればもっと多くの塩分を摂取することになるのです。
ただでさえ塩分が多くなりがちと言われる日本の食生活ですから、いくら蕎麦湯の蕎麦つゆ割りが美味しいと言っても、飲み過ぎには注意しましょう。特に高血圧が気になっている方は、蕎麦湯をそのまま飲んだ方が良いですね。
まとめ
蕎麦ブームと同時にファンを増やしている蕎麦湯。一方で、蕎麦は粋な江戸っ子の食べ物ということもあり、その飲み方のルールに悩む方もいらっしゃいます。
だけど蕎麦湯の飲み方は基本的に自由。そのまま飲んでも、蕎麦つゆや薬味と一緒に飲んでも構いません。
塩分の摂りすぎには気をつけつつ、美味しい飲み方を見つけてくださいね。