1.六本木は侍の街?
年末のあいさつを含めた大学時代の友人との打ち合わせ後に、師走で混み気味の六本木の『藪そば』へ。
今では、東京の、、、いや、日本の最先端を行くと言っても過言ではない六本木。しかし、なんと江戸時代には、今の六本木がある辺りは、武家屋敷だったと言うから驚く。武家屋敷が立ち並んだ六本木は、戦後、アメリカ兵向けの飲食店の街へと変貌。アメリカ風のおしゃれな街並みに。
さらに時が経つと、『六本木ヒルズ』や『東京ミッドタウン』、『国立新美術館』、さらには美食家が足を運ぶ人気飲食店などが次々と進出。またこの時期、クリスマスは、六本木けやき坂のイルミネーションが一大スポットとなるなど、常に人が集まる街と化している六本木。かつての武家屋敷の侍が見たら、腰を抜かすだろうな。
2.『六本木藪そば』について
東京メトロ日比谷線『六本木駅』を降りて、徒歩5分。六本木5丁目交差点からすぐのところ。ドン・キホーテ六本木店の向かって右側にある『六本木藪そば』。茶色のドアに、茶色い壁。赤褐色のお蕎麦の写真入り看板に、藍色の暖簾。ここは、本当に六本木か?と思わせるほどの、ザ・街そば屋感。来るねぇ。お店自体は比較的新しいようだが、時代の波に抗いながら、昭和の香りをプンプンさせるおそば屋。
店頭には、サンプルやメニューがなく、店内の様子も見えにくい。年末なので、『年越しそば』の張り紙はあるものの、外観の様子だけでは、価格帯やお店の雰囲気をつかみづらい。早速、入って確かめてみよう。
おっと、お店の中は、結構混んでいる。が、入った瞬間から臭ってくるほど、めっちゃ喫煙者多し。店内は煙が充満してて、一瞬ここは昭和の雀荘かと思った。せめてランチ時くらい、分煙にしてほしいものだが、ここも時代と逆行か・・・ともかく、ややテンション下げ気味でスタート。
座席は、真ん中にある通路を挟んで、4人掛けのテーブルが9卓。5人掛けと、6人掛けのテーブルがそれぞれ1卓。混雑時は、相席御免!といった様子。店内には音楽も流れておらず、静かにおソバをすすれそうな雰囲気はあるが。やはりモクモク地獄で、ゆっくりは難しいか。
『六本木藪そば』の営業時間は、11時から21時半までの通し営業で、ランチ時間が不定期なサラリーマンにもうれしい。日曜と祝日がお休みとのこと。
3.『六本木藪そば』のお蕎麦は
さて、気を取り直して、お蕎麦を食べようじゃないか。メニューに目を通してみると、おそばやうどん、どんぶりなど豊富なラインナップ。町のおそば屋さんそのもの。お昼は、丼物とそばかうどんのお得なセットがある。970円。量と味がよければ、六本木ではコスパ良しだろう。私は、カツ丼ともり蕎麦のセットを注文。
しばらくして、カツ丼ともりそばが運ばれてきた。カツ丼もお蕎麦もなかなかのボリューム。おソバは、白っぽく、星もなし。太打ちで綺麗に切りそろえられてはいるが、果たして。。。ガックリつなぎ多めの富士そば系のこだわりがなさそうなお蕎麦で、あまりおいしくなかった。そば粉の割合が少なく、機械打ちなのだろう。しかも、藪そばなのにそばが思いのほか長く、少しだけ蕎麦汁につけるとか、だんらりしてて無理だった。
せめて、カツ丼は!とほのかな期待を寄せたが、ご飯はベタつき、柔らかい。カツ丼も、あまり美味しいとは言えない。このレベル感でやっていけることを考えると、商売は味へのこだわりだけでなく、立地と値段、喫煙サービスによる固定客化も大切だと。しかして、ランチぐらい禁煙にしてほしい。臭すぎる。大好きな蕎麦湯も頂かず、あえなく撤退してしまいました。。。あと、最近気づいたんですが、冬場の自動ドア近くは、毎回人の出入りの度に寒い風が。。。これも学びです。
師走のバタバタと、一年の疲れがドッと出るこの時期こそ、お蕎麦で栄養補給を。おそばには、ビタミンB1が豊富に含まれる。ビタミンB1と言えば、口内炎や身体の疲れに効果的。そういえば、なんとかBBっていう医薬品もあったな。さらに、ビタミンB1はイライラを鎮めてもくれる。アラフォーおやじは、1日あたり1.4mgのビタミンB1を摂取したいところ。
挽きぐるみかどうかで変わってくるが、生そば100gあたり、約0.2mgのビタミンB1が含まれているとされる。お蕎麦一枚150gとすると、約0.3mg。二枚食べると、0.6mg。ビタミンB1推奨摂取量の40%に匹敵。全国独りそばふりーくのみんなも、疲れやイライラを感じた時こそ、おそばを食べよう。
4.『六本木藪そば』の個人的なまとめ
六本木駅から徒歩5分、ドン・キホーテ六本木店側にある『六本木藪そば』。そこだけタイムスリップしたかと思うほど、哀愁漂う、街そば屋。しかし、お店自体は割と新しい。しかし、入った瞬間から臭ってくるほど、めっちゃ喫煙者多し。店内は煙が充満してて、一瞬ここは昭和の雀荘かと思った。こんなところまで、昭和にこだわらなくてもいいのに。
肝心のお蕎麦はどうかと言うと、ガックリつなぎ多めの富士そば系のこだわりがなさそうなお蕎麦で、あまりおいしくなかった。しかも、藪そばなのにそばが思いのほか長く、少しだけ蕎麦汁につけるとか、だんらりしてて無理だった。しかし繁盛しているところを見ると、商売は味だけでなく、固定客をつくることが大切と気づいた。
また、冬場の自動ドア近くは、毎回人の出入りの度に寒い風が、、、色々と学びの多い『六本木藪そば』でした。いくら近くでも、このお店にはもう行かないかな。